• 中国政府発表ジニ係数の疑問

    by  • January 21, 2013 • 日文文章 • 0 Comments

    何清漣 @HeQinglian

    Translated by @Minya_J 東京

    2013年1月21日

    ①この十数年来、中国人はGDP、ジニ係数、レントシーキング、インフレ等専門用語に耳タコ、高等教育受けた人は大体意味が分かっている。

    ②最近、ここ何年もジニ係数を発表しなかった国家統計局がこの10年の数字を発表した。2008年の0.491を最高として、2012年には0.474に減ったという。が、すぐさま疑問の声が上がった。

    ③【政府の数字が信じられないのは、政府の信用がガタ落ちだから】胡温体制の10年間、生態環境の深刻な汚染、国力(地方債大量発行)の残高不足、さらに深刻なのは政府自体の信用不足である。

    ④ 殊に中国公衆が不満なのはこの10年、百万米ドルの資産家は67万戸に達し全世界3位で米国、日本に次いだ。が同時に家賃高騰、就職難、貧富の差拡大等問題も増々突出した。社会底辺から上昇するのは増々困難どころか、少なからぬ中産階級が一瞬にして底辺に没落した。

    ⑤ このようなとき、中国政府はメディアへの締め付けをできる限り強化したが、中国人はメディアが偶然に暴露する数字の中から、富の少数への集中を知っていた。2010年からよく引用される数字はこうだ。

    ⑥ 国家財政統計部によると1割の富裕過程が全市民の財産の45%を占有し、最低の1割の家庭は総額の1.4%しか占めてない事。中国では低収入層か中流の下層が合計64.30%を占める。

    ⑦ 国連の貧困標準によれば、毎日の生活費が1.25米ドル以下の層は2005年で人口の19%、即ち2.54億人が極度の貧困にある、と。

    ⑧ 中国政府の宣伝によると米国が世界で尤も冨が集中、貧富の差が大きいと。が世界銀行の研究報告では「米国では5%が60%の富を握っている。

    ⑨ しかし中国では1%が41.4%の富を握っている、と中国人は知っている。中国の富の寡占度は遥かに米国を越え、世界で最も両極端の差が酷い国家なのだ。

    ⑩ 国家統計局は十年間、ジニ係数をヒミツにして発表しなかった。しかし他の国際的、国内研究機関は研究結果を発表して来た。中国に英語文献を読める人は今では少なく無い。だから国連統計などからメディアもよく引用している。

    ⑪ 「2010年の中国ジニ係数は0.52を突破、世界4位」「2011年に0.55越え依然世界4位」と。国連の190数カ国のうち、完全な統計がある 国家は150か国。その中でジニ係数が0.49を越える国は十に満たない。トップ10は中国を除くとすべてアフリカとラテンアメリカ国家だ。

    ⑫ 国連の190数カ国のうち、完全な統計がある国家は150か国。その中でジニ係数が0.49を越える国は十に満たない。トップ10は中国を除くとすべてアフリカとラテンアメリカ国家である。

    ⑬つまり中国のジニ係数は世界の最低から4番目で、南アフリカの3つの最貧国より、一寸はマシ、という事なのである。中国人はこの国連の数字を信じて疑わない。

    ⑬だが、中国西南財経大学が2012年12月に発表したジニ係数はもっと絶望的なものだった。この『中国家庭金融調査報告』によると2010年の中国家庭のジニ係数は0.61で、「世界でまれに見る」ものだったのだ。

    ⑭ おそらく、この世界無比のジニ係数0.61の与える悪影響を打ち消す為に、国家統計局はこの10年のジニ係数を発表せざるをえなかったのだろう。しかし政府の統計は、民間のそれと違い過ぎ、その結果人々が沸き返る様な疑問を生み出した。

    ⑮ 中には「貧富の格差を解消できないから、ジニ係数の格差を解消した」との声もあった。

    ⑯【”ジニ係数の盲点”は『灰色収入』である】
    ジニ係数の計算は大変技術性が高い。しかし長年の”科学教育の普及”のおかげで多くの中国人は❶「0.4が警戒線、これ以上だと貧富の差は深刻な状態」ということと、❷中国の富は”灰色”分配される

    ⑰❷中国の富は”灰色”分配される。そしてこの”灰色”はなかなか見えない、ということを知っている。中国の役人と金持ちは極めて簡単にこの”灰色収入”を得ており、一方、普通の市民はありつく機会はきわめてすくない。

    ⑱ しかし、”灰色収入”は秘密にされており、影でこっそり行われる。そして中国国家統計局の計算する「ジニ係数」はこれに「腐敗係数」を掛けたりはしていないわけで、実際の中国の貧富の差を反映することができていないのだ。

    ⑲ では”灰色収入”はどのぐらい?おそらく解明する方法は無い。ただ2015年5月、中国政府が発表した数字が参考になるかも。中国は30年来合計420万人の党員が腐敗汚職に関わった。その中に90人の省部級役人(*高級役人の意かな?)が処分された。

    ⑳ 中国人は腐敗について発表を渋る当局の保守的な態度から、汚職事件の額は数千万、あるいは億に達すると知っている。最高額は鉄道部運輸局の张曙光局長の28億米ドルである。

    (21) また汚職官吏の不動産も10数件から数十軒になる。最近、河南省鄭州のある役人が31か所の不動産と房妹がいることがわかり、調べたらその父、翟振锋は市の27区管理局長だった。

    (22) だがこうして処罰されるのは氷山の一角であって、”発生したが各種の理由で未調査、或は調査されても処罰無し、だったり「腐敗のうちにいれられない腐敗」など「腐敗黒数」といわれるものの比率は約80%から95%だろう。

    (23) これ以外にも、”国家機密”、即ち中国の共産貴族の家族が権勢を利用してつみあげた巨額の財富についてはその方法も金額も規模はわかってないし、一般人の知るすべもない”禁区”である。

    (24)そして、これが発表されていないからこそ、中国メディアは平気の平左で世界の他の独裁者達がいかに財産を溜め込んでいたかを厳しく批判できる、というものだ。

    (25) しかし、2012年中国のトップ層の間での権力闘争によって中国の高官がどうやって蓄財のチャンスを得たかが暴露された。双方が互いに自分が握っている相手の秘密資料を外国メディアにもらし”相打ち”になった。

    (26) ニューヨークタイムズやBloomingberg等の記者がこれらの資料をつかって、ウォーターゲート事件のウッドワード&バーンスタインのやり方で資金流動を洗い上げた。

    (27) そして、ついに世界ではじめて中国の赤色貴族の財富の氷山の一角をあばいたのだった。(http://voachineseblog.com/heqinglian/2013/01/foreign-media/

    (28) このニュースは中国では完全に隠蔽されているが、それでも色々なルートの口コミで中国人の間に広がっている。ジニ係数が増々高くなるということは、一つの社会の貧富の差がますます大きくなるということだ。

    (29) 大学生の失業問題が深刻になり、社会的上昇の道がけわしく、貧困から代々抜け出せなくなる現象は明白になっている。

    (30) 一つの社会に明るい未来を描けない人たちが満ち満ちるなら、増々、社会への怨念が累積し、解消するのは困難になるだろう。 (*原文はhttp://voachineseblog.com/heqinglian/2013/01/gini-coefficient/ 拙訳御免。ご指摘歓迎 @minya_j )

     

    Takeuchi Jun

    @Minya_J 東京

    還暦越えたセロー乗り爺だったんだが震災以来ツーリング行ってないなあ。昔、挫折した中国語の勉強も少しやっとります。不出来な猫2匹飼っちょるよ。犬も欲しいが猫とうまくいかないだろうなあ。爱骑摩托车的老头儿。

    http://www.digi-hound.com/takeuchi/

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