• 中国の飲料水衛生の貧富差ー中国の生態システムにおける階級差別を解読する(2)

    by  • February 28, 2013 • 日文文章 • 1 Comment

    何清漣 氏

    日本語訳:@Minya_J Takeuchi Jun

    2013年2月28日

    http://twishort.com/mAXcc

    たまたま二つのニュースを見た。一つは米・アラスカ州がタンカーで中国にキレイな水を輸出することを考えている、と。もう一つはニュージーランドが中国に 清浄な水を輸出するのに反対するというネットの書き込み。反対理由は飲用水資源はますます貴重になるので、勝手に他国に輸出すべきでない、ということだ。

    この2つのニュースの意味する所はなかなか奥深い。つまり、中国の飲用水は深刻な程欠乏していて、外国から輸入の必要が有り、その必要量もますます大きくなってきて、地球上で地下資源より水を探すようになり、水の価格は必然的に上昇するということだ。

    《中国の水汚染は飲料水マーケットの巨大な商機になった》

    中国の水危機は各種の政府・半政府機関の報告に見られる。2000年発表の『中国持続的発展水資源戦略研究総合報告』を例にとると水資源危機を全面的に明 らかにしており過度の開発が生態環境の破壊をもたらし、水環境の悪化と水質汚染がすでに極めて深刻なレベルになっていると指摘している。国家環境保全総局 の環境公報も水資源不足と水汚染による水質悪化を度々言及している。

    政府系の水汚染の深刻な状況の報告は多少は手心を加えられて控えめ表現だが、それでも水の危機が中国に迫っている事は明白だ。最近政府が発表した『全国 の97%の地下水が様々に汚染され、64%の都市で深刻な汚染』というのは実は遅過ぎた事後承認なのである。中国は20世紀末から基本的に水の清潔度分類 で「第一類」にはいる水は無く、「第2類」も大変珍しくなっていた。(*爺注;自然保護区の源水、2類は生活飲用水につかえるトンボが棲める様なきれいな 水。3類は生活飲用水で養殖、水泳など可能な水)飲用引可能な水」とした。独にいる学者の王維洛は「きれいな水が無ければ安全な食品はない」で、ドイツの 汚水処理基準の生物化学的酸素要求量(BOD) 20μグラム/リッターは中国の飲料水の基準と同等、と指摘した。

    中医学に「良い水は百薬の長、悪水は百病の源」という言葉が有る。水質悪化が進むにつれて、中国の飲用水市場は急速に立ち上がってきた。ある研究データで は、中国の飲料水の販売は1999年には僅か300トンだったのが2007年にはなんと1800万トン。2010年には3000万トンにもなっている。鉱 泉水、蒸留水、山泉水、天然水、ミネラル水、なんでもかんでもある。そして水汚染深刻化とともに価格もガンガン上昇中だ。 だが他のマーケット同様、水道 水をいれた鉱泉水や地下工場でつくられたニセブランド品や生産不合格品など中国の水市場は偽物や不良品もゴロゴロしている。しかし水道水が50%不合格と いう深刻な状況では、中国の消費者は仕方なくそれを買って”一応安心”することにしている。

    《飲料水のマーケットは社会階層等級の体現》

    かくて、中国には前代未聞の馬鹿げた構図が出現している。つまり水質の等級によってピンからキリまでそれぞれの市場が出現しペットボトルの水のレッテルで その人の属する階級が分かるのだ。国内の97%の水がすでに汚染されたなら、残り3%の汚染されてない水は当然、人跡まれな高峰の雪山や深い森の奥にしか ない。希少価値が価格を決定するからチベット、青海の雪山鉱泉水、例えばチベット5100、崑崙山、格莱雪、珠峰冰川等は「高級ブランド」だ。仏のエビア ン鉱泉水は古くからのブランドだし、その上アルプスの水ということでありがたがられている。『中国高級鉱泉水ブランド調査』によると小売り価格5元以上の 中・高級鉱泉水と10元以上の高級鉱泉水は企業経営者、外国企業労働者、文化娯楽産業のスター達がご愛用。10元かそれ以上の鉱泉水は会員制の販売方式を とっている。会員は年会費を払って、年間の水を契約。そして消費者の口コミでひろがっていくわけだが、この種の水は今や”贈答品市場”にまで進出してい る。

    中国の特権階級にどんな水が提供されているのかいないのかは資料がないのでわからない。しかし食品はある。食品や野菜類は各級政府が公務員の為に特別配給 してるぐらいだから、特別の水を貴顕人士の居住地区に配給するのは別に難しくはなかろう。中国の飲料水市場の主流からみると水の価格は、その希少性と品 質、そして消費者の経済的能力でピンからキリまでの市場がうまれているといえるだろう。ネットで調べると、目下、普通の水市場では瓶かオケ(*大きな瓶) にいれて提供されており、瓶は2.5元から5元が主流。一日3瓶として1か月225元から450元。純浄化水は1桶14元。ミネラル添加鉱泉水は桶16 元。3人家族なら毎月8〜10桶で約100元から160元。アジア開発銀行の資料によると、中国の1日当たり消費は2㌦から20㌦の人が8割を占める。こ れはつまり6億以上の1日に使うお金が2㌦以下の中国人は飲用水を買う事は根本的に不可能、ということだ。1日あたり2㌦から5㌦の人も飲料水の固定客グ ループにはなりえない。

    つまり、中国では瓶に入った飲料水を買えるのは国民の半分以下、ということだ。『瓶入り飲料水産業の発展研究』によると、現在ペットボトル飲料水の消費者 が全社会人口に占める割合は30〜40%。つまり中国では8〜9億人の人々が経済能力がないため清潔な水を買えないで、自ら「運を天に任せる」しかないの である。中国全土の27省、400を超す「癌発生村」の村民はこの水質汚染の悲惨な犠牲者である。地元政府の「病気で死んでも、貧乏で死ぬよりマシ」は病 死と困窮死の主体を誤摩化したもので、本当は「一部の人々が死んでも、政府が死ぬよりマシ」の意味なのだ。

    《飲料水の衛生状態の貧富格差は中国の恥である》

    中国には昔から、陕西省の黄土高原などの特殊な水不足地域があったが、揚子江の南は豊かな水に恵まれていた。この地域の水資源の深刻な汚染は改革開放以来 の経済発展が原因である。中国の歴史上、いかなる王朝時代にも貧富の差はあった。しかし飲用水の清潔さや自然の生態環境の方面ではそのような差は無く、古 来「清風明月は一銭も要らない」と言われて来た。生態環境のめぐみは万民平等の意味である。つまり富める者は豪奢な生活や淫逸な暮らしをしても、貧乏人 だってあばら屋にすみ一瓢の水、一椀の飯で暮らしていけた。私(*何氏は中国湖南邵阳人)の郷里には「竜泉」というのがあって、水質は最高、味噌醤油や酒 を造る材料となり、誰でもが汲めたものだ。でもこの泉は80年代初頭から干上がった。きれいな水底がみえていた邵水河もゴミだらけの汚染河川になってし まった。全国の水源枯渇と水汚染はわが故郷と大同小異である。だが、今日の貧乏人は昔の様な幸運はもう手にはいらない。

    なぜなら政府は「発展を環境保全より優先」しつづけ、深刻な汚染をうみだし、貧乏人はきれいな水を買えず環境汚染の最初の犠牲者になった。この飲料水の貧 富の差はまさに中国の現政治制度の恥である。中国政府と一部の学者はいつも「発展した国々はまず環境汚染があり、後にそれを克服した」などといって国民を 愚弄している。この意味は「経済発展に環境汚染はつきもので、国民は耐え忍べ、カネができたらなんとかするから」という意味だ。この話の大間違いな点は、 かっての発展国家は工業化の前期か前中期で人類の汚染への知識が限られていた。そして先覚者が汚染の危険に気がついて様々な環境保全運動が起きて、政府は 汚染防止の立法、司法秩序をつくり、汚染を制御するに至ったのだ。

    ところが、今日の中国政府きたら、発展の最初から環境生態を犠牲にすることが将来どのようなひどい結果を生むか知っていながら、民衆を汚染病死させても 汚染企業からGDPと税収を増やすためのほうを選んで”発展戦略”としたのだ。それはとりもなおさず、人民の生命の軽視であり、中華民族への犯罪にほかな らないのである。(終)

    voachineseblog.com/heqinglian/2013/02/water-crisis/

    拙速翻訳御免。

     

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    One Response to 中国の飲料水衛生の貧富差ー中国の生態システムにおける階級差別を解読する(2)

    1. December 12, 2013 at 11:49

      Your means of explaining everything in this piece of writing is really
      nice, all be able to without difficulty be aware of it, Thanks a lot.

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