• 中国はどう子どもたちを守るべきか

    by  • June 4, 2013 • 日文文章 • 0 Comments

    何清漣氏@HeQinglian

    2013年06月02日

    日本語全文概訳/Minya_J Takeuchi Jun

    http://twishort.com/juvdc

    2013年06月03日

     

    今年6月1日子供の日、中国ではこの二十日の間に起きた8件の学校内での幼女猥褻事件に加え葉海燕@liumangyan、艾暁明両女史の「非伝統的」な抗議方法(*p.tl/CEy3)によって、「こどもの日」の主題は「どうか子供に手をださないで」になった。

    《米国の児童保護法制度》

    子供が性的な被害に遭うというのは中国だけのことではなく、世界の都会で起きている。ただ各国ともこれに対してどう対策をとるかには大きな違いが有る。

    米国の児童保護は虐待(身体、心理、性的)と放置された未成年および家庭を保護するシステムで、十全に児童を保護する法律制度はなかった。そこで1974年以来、米国国会では次々と「児童虐待予防法」「養子および児童福利法」「児童虐待と放置報告法」「児童虐待予防及び執行法」など一連の法律が通過。明確に対象、任務、虐待、放置の定義をきめ米国児童を保護を定めた。

    また虐待・放置防止の調査と通報制度と児童保護にあたる機構、家庭に介入する権力を与えた。米国はおよそ14歳~16歳以下の少年児童と性的関係を持つことはすべて強姦罪にあたる。その一方が実際に売春をしたかどうかとか女児であるか男児であるか、双方が望んでしたことかどうかは一切無関係で未成年の少年少女児童と性関係を持ったと通報があれば訴訟が起こされ事実が確認されたなら成年当事者は強姦罪で罰せられる。

    中でも教育関係者は未成年に接するチャンスが多いことから、未成年に対する性犯罪は特別に厳しい。米国では教師の一番基本的な職責は子供を守り、教育することであると思っており、それが今や、子供を傷つけ、基本的な職業道徳に違反する行為があったとなれば、これは情状の余地は全くなく、陪審員も裁判官も量刑にはいささかの容赦もしないのである。

    児童に対する性犯罪は終身、世間から指弾を受ける。米国の多くの州では対児童性犯罪者は高度に危険な犯罪者とみなされて刑の満期釈放後も幼稚園や時には高校の半マイル以内に居住することも許されない。それは犯罪の可能性を減らすためである。また米国の如何なる地方に引っ越そうと、すべて当地の警察の注意する所になり、米国の35州に性犯罪者名簿のWebサイトがあり大部分が写真と個人情報を提供している。

    《中国の児童保護制度の欠陥》

    既に発生した事件からみると中国の子供、特に女児の人権侵害と虐待は学校、社会、そして家庭から来ている。このような広汎な侵害は明らかに中国の児童を守る法律が不完全であることをあらわに示している。中国は1991年に未成年保護法、2006年に修正時に未成年優先の原則を確立し、政府、社会、家庭の責任を強化した。しかし法律関係者はまだ十分ではなく、例えば「児童虐待の罪」の名がなく、有効な監督保護・後見の制度がないなど問題を指摘している。

    米国と較べて、中国の児童保護は3つの方面で重大な欠陥がある。

    ❶ 幼女に対する性犯罪者に対する刑罰が軽すぎる。

    幼女に対する犯罪の量刑は;今年五月に鮑某が教師の身分を利用して7人の少女に数十回のわいせつ行為を働いて死刑。2011年新疆ジムサール県の某局行政主任・呉某は十数名の幼女を含む35人の女性を犯し死刑判決をうけたが執行猶予されている。しかし米国と較べると刑罰は軽すぎる。米国ではジェイシー・リー・デュガード誘拐事件(Kidnapping of Jaycee Lee Dugard)(11歳で誘拐されて18年間性奴隷とされ、2人の子を産ませた事件)の犯人夫婦には431年と36年の判決がくだった。(*爺注;この事件は『奪われた人生―18年間の記憶』2012 講談社 古屋美登里訳 あり)

    中国の幼女性犯罪では非難される判決が多い。例えば貴州の習水の役人の「幼女売春宿」事件では判例は金銭のやり取りに重点がおかれ、14歳以下の幼女に成人の行為をしたり認識する能力についてはないがしろにされていた。この方面の罪行では未成年保護法に規定を設けてそれで裁かねばならない。米国の関係法令が参考になる。米国では高校の演劇女教師が17歳の高校生と校外で性的関係を持って、生徒も自分が望んだと証言したが、女教師は有罪で5年(執行猶予)の判決だった。

    《児童に対する社会の保護欠如の牆壁》

    児童及び青少年の主たる活動の場所は学校であるから、米国の学校は教師が生徒との接触に対して守るべき厳格な規定がある。例えばちょっとした身体の接触、肩を叩く、とか尻を叩いてもセクハラの疑いで訴えることができる。非常に細かい規則のある学校では男性教師が女生徒と職務で会うときは必ず部屋の扉を開けっ放しにして閉めてはならない、とか。また、必ず報告しなければならない義務があるため学校側も教師のこの種の行為を隠す様なことはできない。米国各州でこの児童虐待には報告を強制的にさせる法律があり、教師も学校も法律顧問、事務職員その他関係者は全部この義務が課せられている。義務を負う人がもし報告すべき虐待を報告しなければ、罰金か短期の禁固刑、情状によっては民事責任も負わされる。

    これに対して中国は児童に対する社会の保護の壁は二つの大きな特徴がある。

    ❶性的な侵害を行う側は教師、役人が主役で、特に教師が女史生徒を犯すケース。「山に住みゃ山の幸、水辺に住みゃ水の幸を食ってりゃええんだ」的な腐敗文化と一体だと言われる。

    ❷事件がおおすぎる。「幼女強姦」みたいなキーワードでググると仰天するぐらいの数がでてくる。その原因は中国の小中学校にほとんど女子学生を守る措置がとられていないことが原因だ。学校の異性の教師がどんなことをしてはいけないかの詳しい規定がない。女生徒が性的な侵害を受けた時、それが訴えることができる事かどうかすらわからない。また事件後の処置も米国とは違って、上記の鮑事件では校長が女生徒と親に同行して訴えた以外、多くの学校が責任逃れをして事を穏便にすませようとする。法律が学校に対してこのように無力無策で、悪人を保護する状態なのは責任を追及する関連法令が欠けているからである。

    ❸ 中国に児童保護制度が欠けており、特に家庭における児童保護責任に対し法的な規定が欠如している。幼女の被害を分析すると多くが社会の底辺層の出身であることがわかる。研究者達は経済の発達していない地区、農村の留守児童女子が被害者に多いとしている。中年老年の犯罪者達の多くは近所の住人や村人、あるいは家長の友人、親戚である。こうした連中は小遣いを与えたり、アメや即席麺、服を買ってやるなどといって、子どもたちをだましたあとに性的被害を与えている。経済発達地区では流動人口の家庭の女児が被害の中心で、2012年敢闘賞婦人連盟と省検察庁の調査によると過去3年で2506人の女児が被害に遭い、その犯人の65.74%は知り合いだった。これは底辺家庭が家計のために忙しく、児童を保護することができずに被害を受けていることがわかる。

    早急に関連法案を作らねばならない。法律、社会、家庭の三つの防衛網の中で家庭の保護こそが児童の健康な成長の第一の防壁なのだ。米国の各州では家長が児童保護の法的規定を設け、メリーランド、イリノイ州等では12歳以下の子供を1人で家においてはならない、としている。その他の州ではここまで具体的ではないが、すべて指導性のある条項があり、もし隣家がある家の家長が子供の面倒を十分見ていないときは警察にしらせ、その家長は罰せられるのだ。

    いくつかの事件を詳しく見てみると、共通点がみえてくる。父親と子供の間にほとんど交流がない。海南万寧の小学生林林は2011年に学校をサボり校長に酒を飲まされた。その父母は学校や誰と一緒だったとかにまったく無関心だった。別の華華は外で「パパ」と知り合い、家出常習となり、その「パパ」とホテルで過ごしたが親は無関心だった。小学生が個室カラオケで遊びまくっていても、親がカネの出所に無関心で、助平校長の餌食になっていた。

    法律、社会、家庭の保護が米国の児童保護の3本柱である。北京は政治的に米国に倣う事を拒絶している理由は「デモクラシーはブルジョアのもの」という理由。しかし、児童保護においてブルジョアとプロレタリアの区別はあるまい。また国境による区別もあるまい。この方面で、北京は積極的に国際水準の軌道に合わせるべきである。

    参考:
    《児童虐待予防和処理法》(Child Abuse Prevention and Treatment Act (CAPTA) of 1974 P.L. 93-247);
    《収容及び児童童福利法》(Adoption Assistance and Child Welfare Act of 1980
    P.L. 96-272);
    《児童虐待和疏忽报告法》(Abused and Neglected Child Reporting Act.);
    《児童虐待予防及执行法》(Child Abuse Prevention and Enforcement Act of 2000 P.L. 106-177)(終)

    拙訳御免。原文は http://voachineseblog.com/heqinglian/2013/06/on-chinas-children-protection/,

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