• スノーデンがスイスに贈った慈雨

    by  • June 26, 2013 • 日文文章 • 1 Comment

    何清漣氏 @HeQinglian

    2013.06.23
    日本語全文概訳/Minya_J Takeuchi Jun

    http://twishort.com/AJ1dc

    2013.6.27

    スノーデンの機密暴露事件は国際社会に波紋を呼んだが、その多くは早く静まりそうだ。英国がG8期間に各国からの指導者達を盗聴してたことは既にもう蒸し返そうという人はいなくなり、スノーデンが指摘した「米国の秘密監視」は合法だったと証明され、安全の為に必要だったということで米国内では大混乱にはならなかった。ロシアと米国はネットの安全について関連協議をおこない、オバマとメルケルはネットのテロ監視で共通認識に、と西側の政治共同体はこれまでと変化がなかった。ロシアはスノーデンが自国からキューバ経由でチケット上の目的地であるベネズエラへ向かう事を許可し、行き先定かならぬスノーデンの「人権追求の旅」は始まった。

    《スノーデンの慈雨はスイスに》

    しかしスノーデンがCIAがスイス銀行家をスパイに使おうとしたというニュースは、スイス政界におあつらえむきの「口実」をあたえた。スイス下院はこのチャンスに銀行秘密保持法案を否決して、米国や欧州議会が長年なんとかこの「金庫」を こじあけようと共同して努力してきた努力を、パアにしてしまった。

    世間はまさかこれが、中国の貴族一家と汚職役人達にとって間接的にスノーデンの贈り物の受益者だった、とはご存知あるまい。まず世界一安全な金庫というスイス銀行がどうやってこじ開けられ様としていたかの歴史を振り返ろう。

    スイス銀行が顧客の秘密を守ることは世界に有名である。これによって世界各国の独裁者の金庫として愛顧を賜っている。ヒトラーらナチス高官から手界のあらゆる国の独裁者までスイス銀行に搾り取られた各国人民の膏血が預けられている。

    しかし20世紀の中頃からこの金庫は不断に各種の人道的な批判勢力によって攻撃されてきた。まずナチスとの関係でスイス銀行の保秘制度は「ナチスの銀行」として世界各地のユダヤ人団体の強烈な非難を受けた。強い圧力の下で、スイス銀行も伝統的な制度を修正する事を迫られ、1987年に匿名口座を廃止、また政治的パブリックピープル・データバンク(米英ではある)をつくり、世界各国の大銀行が得る事ができるようになった。 このデータバンクによって、フィリピンのマルコス、ルーマニアのチャウシェスク、ザイールのモブツらの独裁政権が崩壊後、連中がスイス銀行に巨額の財産を持っていたことが暴露された。この報道は全世界に怒りと非難をまきおこし、米国、ドイツ、国連の共同の圧力でスイス銀行もやむをえずその守秘制度の改革をすすめなければならなくなった。それが2010年の「独裁者資産法」である。

    「独裁者資産法」は連邦委員会に争議がおこりかねない資産についての凍結権限を与え、一旦資産が凍結されると、連邦委員会は最高10年間この資産を没収できる。これらの資産は彼らがいた国家に返還されたら多くの人々の生活に役立ち、司法システムの強化と犯罪への打撃になる。この法律は2011年2月1日に発行し、チュニス、エジプト、リビア革命が2011年に始まったため、スイス銀行はあいつづいてベンアリ、ムバラク、カダフィら独裁者とその家族の財産を凍結した。

    しかし米国とEUのもう一つの要求にはスイスは遅々として最終決定をくだそうとはしなかった。それは米国とドイツが本国の金持ちがスイス銀行に巨額の金銭を脱税目的で預けた時、その資料を出す様に、そして2013年7月1日以前にその法案を通せと というもの。もしこの法案が通過したらスイス銀行は長年「銀行保秘法」を迂回してきたのに、客の情報を開示させられてしまう。おまけにこの法案はスイス銀行が対象国家が失った税額に相当する賠償として100億㌦の賠償条項までふくまれていたのだった。

    スイスはこの数年、米国に損害を蒙って来た。2009年、スイス連合銀行(UBS)は訴訟を避けるため7億8000万米ドルと四千人以上の客の資料を提出した。米国の圧力で最古の歴史を誇るWegelin銀行も12億㌦以上の米国の脱税顧客口座を幇助した事を認め、米国に訴えられて2013年1月に倒産した。スイス政界全体は米国の圧力に妥協をしたがらなかったが、しかし米国がスイス銀行を訴える可能性が極めて高く、またスイスが米ドル市場で活動できなくされそうになったので、上院は6月上旬、無理矢理この法案を通過させ、あとは下院を通れば実施されるばかりだった。スノーデンの機密暴露はまさにぴったりの時期だった。

    6月14日、スノーデンが香港で、自分がジュネーブでCIAのために電算システムの安全管理していたとき知り合いのCIA部員がスイスの銀行家に銀行の顧客情報を獲得するため、酔っぱらわせて運転、帰宅させ酒飲み運転で逮捕されたあと、情報部員が救ってやり、その銀行家をCIAの手先にしたと明らかにした。スイス政府はこのニュースを知り、12日に正式に米国に釈明を要求した。最初から米国に屈服したくはなかったスイス政界はこのチャンスを捉え、下院は数日後の第一回会議で、126票対67票でこの銀行秘密保持法案を否決した。米国とEUの長年の努力は水泡に帰したのだった。

    《中国はなんで喜んだ?》

    米国が目下、ス事件処理で忙殺されておりスイスの事にかまって入られない。中国側はこのスイスの決定に熱烈歓迎。「人民日報」は6月21日付で「スイス銀行の保秘伝統は揺るがない」との記事掲載。 米国とスイス間の事情に、中国が何の関係があるのか?スノーデンが持参した4台のパソコンにはCIAの機密が満載だたが、なぜCIAがスイス銀行家を罠にかけたという各国情報部員のたいして珍しくも無い仕事を特に取り出したのか?

    それは中国のエリートグループとスイスの「金庫」は切っても切れない深い関係があるからだ。スイスが「独裁者資産法」を実施して以後、ベンアリ、ムバラク、カダフィーの家族が隠匿していた海外財産は各国新政府に送り返された。この法案と米英銀行がつくった「政治的パブリックパーソン・データバンク」は中国のトップ層の海外財産の「金庫」をもはや安全な存在とは言えなくしてしまった。

    しかし、その他の政治家家族は高度な対策を持っている。紅色貴族家庭の後裔は多くが米国や西側国家の国籍を保持しており、彼らの長年の蓄財はその名の下に、その国家が守ってくれる市民の財産になっている。 しかし、もし米国に置いておけば、一旦中国で政変が起きたとき、簡単に追跡調査されてしまうから、多くの既に米欧等の国家の国籍を獲得した紅色家族の子弟や高官は財産をスイスに移してこれを逃れようとしているのだ。だが、もし米国がスイスに迫って新法案を通過させるたら、米国民の口座資料を発表させられる。これは米国市民にとってはただもう脱税はできないだけのはなしだが、中国の紅色家族にとってはそんなことより何より、最後の安全な金庫を失うことを意味するのだ。

    これがまさにスノーデンが数有る機密のなかから、CIA局員がスイス銀行家に罠をしかけた事件を特に選び出してバラした原因なのである。スノーデン(というよりその黒幕)はスイス政界が米国の圧力を憂慮しておりもしこの情報を知ったならば、必ず大いに腹をたて、スイス銀行内部の情報をスパイしていたのか、と敵愾心をもってこの法案を否決すると予測していたのだ。

    米国人が自由や安全、個人のプライバシーを論議して、自由なんぞない中国人達が米国人が暴政の圧迫にあうのではと御心配申し上げている間に、スノーデンはスイス銀行に慈雨を降らせたが、これはスイス銀行のみならずそこの資産をしっかり隠匿している中国の貴顕と高官にもめぐみの雨だったのだった。(終)

    拙訳御免。 原文はwww.voachinese.com/content/snowden-cases-swiss/1687613.html

    何清漣氏のこれまでの評論の日本語版はここ;heqinglian.net/japanese/

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    One Response to スノーデンがスイスに贈った慈雨

    1. July 24, 2013 at 20:20

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