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薄熙来事件の重なる疑惑ー裁判開始にあたってー

Posted on August 22, 2013 By 何清涟 No Comments on 薄熙来事件の重なる疑惑ー裁判開始にあたってー

何清漣氏@HeQinglian

2013/8/22

全文日本語概訳/Minya_J Takeuchi Jun

http://twishort.com/4SIdc

薄熙来事件が8月22日に山東省の斉南で開かれることになりました。この色々な疑問が山積みの政治的大事件が幕を開けるわけです。私は罪名とか裁判劇そのものには興味がありません。どんな罪名になろうと、数々の疑問は消えることはないでしょうから。

《1;どうしても拭えぬ「権力闘争」の影》

薄熙来の罪名は最初高値で始まり安値の竜頭蛇尾でした。それは路線闘争、汚職腐敗と刑事犯罪の3つの罪名を準備して始まったのでしたが、最後は政治的な罪名は全部取り除かれ、完全に権力闘争の痕跡はぬぐい去られました。

まだみんなきっと覚えているとおもうのですが、2012年3月から9月までの間、即ち、薄熙来が獄にあって中央紀律委員会が『薄熙来に関する深刻な規約違反の調査報告』を出した時期、薄に関するあまたの噂が山ほど飛び交い、内部からもいろいろな噂の「風」が大いに外に向けて吹いたものでした。その内容たるや、大連人体プラスチック会社の死体加工してるだの、人体の臓器売買だの、100人以上の情婦がいる話や、海外マネーロンダリング等、どれも薄熙来の妻の谷開来のイメージを傷つけるもので薄熙来・谷開来夫妻を中共史上最悪の高官カップルにみせるに足るものだったのでした。

これらの諸悪行は別に全部が根拠のないことではなかったのでしょうが、最後に罪名からはみな消え失せたのでした。最も党中央に嫌われていた「革命歌を歌い、ブラックな奴らを倒す運動」(唱紅打黒)にいたってはその文字すら消えてしまったのです。この変化によって、薄熙来事件をめぐる一切の世論工作は権力闘争を誤摩化すためだったとわかります。そして薄熙来の本当の罪である「唱紅打黒」等の共産党の路線紛争に関わることは全部あらかじめ注意深く避けられているのです。

その理由は簡単で、もし「革命歌を歌う運動」を否定しようものなら習近平は2007年重慶で薄熙来が執政中にうまくつくりあげた”イデオロギー”の罠に自分がハマって「反毛沢東」のレッテルを背負い込むことになってしまいます。「打黒」に関しては、もし先例を作ってしまえば、(*ブラックな奴らだ決めつけられて)地方政府に強奪され陥れられた地方の民営企業家が続々とその無実の罪を上訴するはめになってしまうでしょう。そして、もし権力闘争の色彩を消さなければ、薄熙来が有罪か否か、罰せられるべきかどうかという話が大いにみんなの話題にのぼってしまって、中共内部の「安定と団結」にまで影響を及ぼしかねないことになります。

《2;「唱紅打黒」は政治的な大ばくちか政治的信仰だったのか?》

薄熙来情報は山ほどあり、国際的大メディアもだいた薄熙来が最高権力に向かって最後の階段を上がっていたというが私の中国政治の理解としては、特に2007年から習近平との差が開き、薄熙来は省部旧でもたもたしていた経歴からして、「唱紅打黒」運動というのは「中国共産党中央政治局常務委員会入り」の望みがなくなった彼の大きな政治的バクチだったと思っています。

以前「中国権力の伝承モデル;血縁+党内秩序」(voachineseblog.com/heqinglian/2012/12/china-style/)と「中共太子党は権力にどれほど近い?」(voachineseblog.com/heqinglian/2012/02/china-politics/ 拙訳;p.tl/v0EU)等で分析したことですが、薄熙来も太子党としては中共政治文化でたしかに極めて優秀な制度的資源をもち生まれながらの政治特権を享受できました。ただ鄧小平が規定した幹部の知識力アップ化と基層訓練で、太子党でも一定の出世の為の階梯を登る儀式が必要であってこの点で、最初からきわめて有利な立場の太子党連も必ず基層部分の役人との関係をうまく処理しないとダメなのです。

この点で薄熙来は成功を収めていません。遼寧省の省長時代は地方勢力との関係をうまく処理出来ないまま商務部長に転任となりました。2007年、薄熙来と習近平2人の最高権力レースの政治マラソンでは優劣がついしまっていました。薄熙来は商務部長から重慶市書記になり中央政治局委員。この前に遼寧からただの転勤をしているのに対して習近平は2007年浙江省の書記から上海委員会の書記兼上海警備区の第一書記になり同年、中央政治局常任委員となり、中央書記所書記、中央党学校校長になっているのです。

中国の官僚界の出世のルールを多少とも知っている人なら、薄熙来の前途は不明だが、習近平は皇太子の地位についたということがこれでわかります。とりわけ中央党学校校長というのは皇太子ポストでこれは外部のウォッチャーも知っている。当然、薄熙来等は知らない筈がありません。もし薄熙来に「中国共産党中央政治局常務委員会入り」の望みがあったならば、重慶であのような「嫌がられることをやってまで鼎の軽重を問う=帝位の後継を争う=動き」などしなかったでしょう。中国共産党中央政治局常務委員会にはいれれば薄熙来としてもまたゆっくりその後の大計画を練る時間はあったのですから。

問題は胡・温と習近平の3人が薄熙来の他人の驥尾に付す事を潔しとしない個人的性格を知り抜いていたことにありました。もし中国共産党中央政治局常務委員会に薄が入ったなら、新しい派閥が生まれ、内部闘争が続くことになるでしょう。こうした考慮から薄熙来阻止は胡・温と習の3人の共通認識となったのです。

重慶時代、薄熙来の鼓吹した毛沢東崇拝と紅色文化は薄の政治的必要から産まれただけのものでしょう。重慶赴任前に薄は毛沢東だの共産主義の紅色文化に興味を示した事はなく、むしろ自分の西側文化の教養をみせようと努力していました。自分達が宣伝している崇高な信仰をまったく信じていないのは共産党政治文化の特徴であります。ソ連共産党のブレジネフの名のリューバは1990年に米国で回顧録を著しましたがそのなかでブレジネフがまったく社会主義の勝利やマルクス主義の原則、共産主義の前途など信じておらず「なにが共産主義だ、ありゃみな馬鹿な庶民をおだてるタワゴトだよ」と弟に言った話を書いています。

薄熙来がなぜ「唱紅打黒」を、自分の玉座獲得計画の序曲として選んだのか?これは彼の支持勢力の中に少なからぬ紅衛兵第二代がいたのに関係があるのですが、これについては長い話になるのでここでは取り上げないことにします。

《3;ヘイウッドの死の真相についての覆い隠された疑惑》

中国の裁判所はヘイウッド殺しの犯人は谷開来だと判定しました。しかし2012年の9月に谷事件の審理開始後、この事件の法医学的な面で参加した最高検察院検察技術情報研究センターの副主任の王雪梅はブログで死因青酸化合物説に疑問を公開し「私はニール・ヘイウッドの死亡事件の捜査、基礎、審判活動が最終的に認めた事実と結果に深い遺憾の意を表明する」と書いたのでした。

彼女はヘイウッドの青酸中毒死の結論には谷の毒殺に使った毒薬が致命的なものか否か事実と科学的根拠が欠けている、としました。王雪梅女史がこの声明は谷事件に深い疑惑を投げかけましたた。そしてなんとこの8月19日(薄裁判3日前ですよ)、大学生の馬躍が地下鉄内で感電死した北京中級裁判所の審理で声明を発表し、「この事件の鑑定は出鱈目であり、よって自分は中国法医学会を脱会する」と述べたのです。王雪梅がこの北京の裁判の鑑定に同意出来ないというのなら、なぜもっと早くこの見方を発表しなかったのか?たまたま薄熙来事件の3日前に、ということは彼女は一体、外の世界に何を伝えたかったのでしょう?

《4;薄熙来と谷が不仲説の真相は?》

薄熙来が失脚したのは王立軍がアメリカ領事館に逃亡したことだが、王はなぜ逃げなければならなかったのでしょうか?もっとも劇的な脚本は王が谷がヘイウッド殺害犯人だとあきらかにしたため薄が切ったという説。メディアは「薄熙来が王をアメリカ領事館に張り飛ばした」と報道しました。しかし、時系列表を作ると疑問は多いです。以下のとおり。

2011年11月15日に英国商人ヘイウッドが南山麗景ホテルで死体で発見された。

1月28日、王立軍が谷が殺害したという証拠を薄熙来にだし、ぶん殴られた。

2月2日王が解職され重慶副市長に。2月6日王が成都の米国領事館に逃亡してヘイウッド事件のことを話した。

ヘイウッドの死から王が薄に報告するまで2か月半もあります。この間に何があって、王は突然、自分の恩人である薄熙来に真相を話したのでしょうか?多くのメディアが軽視してるのですが、この時期に薄熙来の政治的立場は目に見えて悪化し、”自ら進んで”玉座につく動きをやめていたのです。2012年1月11日には香港で記者に「自分は重慶モデル等と言ったことはない」と明言しています。そしてこの一月前の2011年12月中央経済工作会の期間中、ずっと外部から左右路線闘争といわれてきた薄熙来と広州のトップ汪洋が悪手をして互いに祝辞をのべて相手の成功を称え合い「四川・広州の協力は大変楽しい」と言い合ったのでした。

この時、私は「重慶モデルの脚本」を書いて(voachineseblog.com/heqinglian/2012/01/chongqing-model/)薄熙来はすでに巨大な圧力を受けて自分から降参して身の安全を願ったのだとみました。だが、この種の事態終末収拾のサインはその下の部下にとっては政治危機を意味するのです。王立軍は本来、利益を追う政治的動物であり、きっと強烈な危険信号を嗅ぎ取り、ものすごい不安に襲われたのでしょう。この情況下でとりうる合理的な道筋としては元の主人に背を向ける事、になります。持ち札を晒して険悪な仲になった2人の仲がなぜ最後に王の米領事館避難にまでなったのかは、それが王のインスピレーションかそれとも誰か他の人間の提供した脚本かは、現在の所ただ想像するしかありません。

現在用意されている薄熙来の罪名は、捏造ではないと思います。(実際汚職収賄の額はもっと大きいでしょう)。本当の問題は;あの劉志軍(前鉄道大臣、汚職で失脚)が所有していた378か所のマンションは裁判の途中でどこかへいってしまったのですが、劉の事件の汚職絶対額は薄熙来の収賄より遥かに多いでしょう。それを党が寛大に手心を加えて全部ユルスというのなら(*劉は「収賄と職権乱用の罪により執行猶予2年の死刑判決」)汚職事件は薄熙来の罪の本当の理由ではなく本当の理由は党内のゲームのルールを守らず公然と「玉座をねらっていろいろな手練手管っを弄した」ことにあることがわかります。

薄熙来事件はまたしても往々にして歴史は勝者によって書かれるということを証明したわけです。(終)

拙訳御免。
原文は;薄熙来案的重重疑云——写于薄熙来案件即将开审之际 ;biweekly.hrichina.org/article/10065
何清漣氏のこれまでの論評の拙訳は;Webサイト 清漣居・日文文章 heqinglian.net/japanese/ に収録されています。

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日文文章 Tags:何清漣, 権力闘争, 薄熙来事件, 裁判

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