• 習近平の「反腐敗の『皇帝の剣』は如何に鋳られたか」 

    by  • September 9, 2013 • 日文文章 • 0 Comments

    何清漣 @HeQinglian

    2013/09/06

    全文日本語概訳/Minya_J Takeuchi Jun

    http://twishort.com/GIOdc

    2013/09/08

    習近平がトップに就任して以来、「イデオロギーの再建」以外に、「虎も蠅もやっつける」と「反腐敗」が第二の大業として高らかに喧伝が繰り返されました。最近、北戴河会議の席上で「怒って皇帝の剣を抜いた」話が美談となって、現在、世界は周永康という大虎をいかに檻に追い込むかを見守っています。しかしご見物の衆、まあそう急ぐなかれ、です。私の見る所、所謂上層の反腐敗というのは江沢民が政敵の陳希同をやっつけた手管とさして変わらない高層内部の権力闘争です。「蠅」達が網にかかるかどうかに至ってはそれぞれ自分の運次第、という様相。理由を以下に述べます。

    《鼠が多過ぎて猫に大反対》

    王歧山が中央纪律検査委員会書記になってからこの中紀委という猫は鼠をねらってツメを磨ぐように、その機構を改革しました。省の高い地位にいる役人に対する監視を強化したのです。もともと4室で三十省市を監視したのを現在の6室にしてそれぞれの室が華東、中南といった大行政区を管理し、基本的に室の一部門が一つの省を受け持ち、部門内の1人通津が一つの省の省級役人を監督し、猫が鼠をマンツーマンで見張っている形になりました。しかし、鼠の数は多く、集団になると強いから、一致して猫が鼠をとるのに反対します。それは二つの証拠でわかります。

    《官員の財産報告制度はすでに討論することが違法になった》

    まず先に世界の大多数の国がどうしてるかをみておきましょう。2012年までに世界の137の国家が申告、審査、公示、責任追及のリンクを含む「官員財産申告制度」を実行している。やり方は違いがあって百近い国家は役人の財産を発表しているがシンガポールのような不公示もあります。米国では高級公務員だけ財産情況を発表していますが、スエーデンは全職員のを公表しています。効果から見るとこの制度は確かに反腐敗の切り札で腐敗の泥沼と戦う中国は理屈から言えばこの制度を採用すべきでしょう。だが奇怪なのはその点です。

    今年の始め、中国人が役人の財産を公示せよと提言することは政治上大変危険なこととなってしまいました。人々がこれで逮捕されたばかりか、罪名が奇怪千万にも「違法集会」「公共秩序騒乱」、そしてなんと「故意に他人や他人の器物に傷害や損害を与えた罪」に問われるのです。

    なお中国の「両会」の昔の話を記すと、2012年までの両会では、役人に財産を公示するように要求する立法は提案のハイライトだったこともありました。全国人民代表の中で長年にわたりこの制度を実行するように要求してメディアのスターになった2人は1人は山東煙台大学の王全傑教授と重慶の韓徳雲の両氏。韓氏はかって二回人民代表に当選し、連続7年にわたって役人の財産申告公開制度を議案として提出し、中国人民代表大会の提案の新記録を樹立したといえますd。つまり胡錦濤の時期には役人の財産公開は別に禁句ではなかったのが、いま逆に禁句になってしまったわけです。今後、全国人民代表大会で誰かがこの議案を提案したいとおもっても、まず先に政治上安全かどうかをよ〜く考えてからでないとできません。

    次に全国住宅情報システムは完成まで永遠に「あと二年かかる」状態。「不動産持ち大家族」のメンバーが暴露されてから、中国人はみんな不動産の量を手がかりに捜せば腐敗役人を捕まえられるということを知っています。それも四十都市の個人所有住宅情報はすでに情報化されているのだから何も難しくありません。それを使えばいいだけです。

    中国のメディアは数年前に住宅建設部が40都市の情報ネットを作り始めたと報道しました。しかしこのシステムのネット化は再三延期されました。それは各地方の役人の無形の抵抗にあったからだといわれています。2013年一部の「不動産一家」メンバーが暴露されて依頼、一部の地方政府は急いで「不動産情報問い合わせ基準」をつくり、問い合わせを禁止してしまいました。8月中旬、国家財政部の役人贾康は、公開の席上で「住宅情報の全国ネット化を阻む力は小さなものではなく、まだあと2年はかかる」と述べました。つまり役人が反対させすればこの全国ネット化はこれからもずっと未完成がつづき、完成時には役人はみな自分の不動産を売り払ってしまっているということです。

    以上の二点で十分中国の腐敗が制度にあることがわかります。一切のリソースを独占した政治制度は官僚に大儲けの機会を与え、官僚間の相互政治擁護関係は十分、腐敗が追求されないように保障しているのです。

    《中国の官僚は海外資産を持てる》

    中国の役人、とりわけ高級役人の資産の少なからぬ部分は既に海外や香港にあります。数年前中国商務部は専門組織で資本の海外逃避を研究課題にしたが、あとになって目的を遂げられずに終わってしまっったのでした。

    この方面ではロシアが進んでいます。今年になってロシア内務省は専門データーベース建設に着手し、腐敗行為のあった内務部役人、連邦移民局役人、一般住民と企業法人のブラックリストをつくり、かつ4月に国家の公職にある人間の海外口座、債券、株所有を禁止しました。”鉄腕”プーチンは講話の中で「人民の公僕や政治家たちがロシアはどうあるべきか、と大言壮語して語っていても、同時に海外に資産を隠しているなんて状態では誰が信用するというのか?」「もし国家に奉仕しようというならこの程度の制限拘束は当然甘んじて受けるだろう」と述べました。2010年かって下院議長だったボリス・グリゾフは妻が数年前に得た収入の来源を明かすのを拒否した為に訴追されました。ブーチンの鉄腕ぶりにおおいに憧れている習近平だが、この点を学ぼうとは一度も言いません。だから中国役人が海岸資産をもっていても安全なのですね。

    《頭は虎で身体は痩せ猫》

    現在の基準では省・部(*日本の本省級)の役人を「虎」としています。習近平執政後に裁判にかけられた「虎」は、薄熙来や、胡錦濤時代に捕まった鉄道大臣の劉志軍、張曙光ですがその腐敗の額の数字は大幅に減らされていました。形でいえば、連中は頭は虎のようだが、身体は痩せた猫のようなってしまっていて、村級の腐敗役人よりさらに汚職金額は小さくなっているのです。薄熙来の海外で伝えられた数十億米ドルという金額は中国のメディアでは報じられておりませんから、それはべつにしても、です。劉志軍と張曙光を例にみてみましょう。以下は全て中国の政府側メディアによるものです。

    劉は2011年に失脚し政府メディアは賄賂を十億人民元で中国高速鉄道の入札と上海・香港の多くの上場企業の不正事件に関係すると言われた。2013年6月30日、劉志軍事件の一審では腐敗は6000万元以上、そのほかに374のマンションがあった、と。ところが、8日後の7月8日になると劉の収賄、職権乱用事件は北京第二中級人民裁判所での判決ではこの374のマンションは収賄から消えていました。

    劉志軍に深く関係した張曙光の収賄事件も関連して大幅に縮小されました。9月3日の報道では11年間に十三社の企業単位から人民元4700万元以上受け取ったことになっているのですが、しかしそれ以前に張は米国とスイスに28億米ドルの貯金があったと。現在の人民元で180億元です。これと4755万元ではなんと三百倍の違いが有ります。
    まるまる太った虎がダイエットしたようになぜか痩せ猫になってしまうのです。おそらく事件関係者、当事者と関係上層部だけがその肝心な点をしってるだけで、外の人間には永遠にどうなってこんなことになったか知る術はないでしょう。

    というわけで一連のやり口を整理するとはっきり習近平の振るう「皇帝の剣」はステンレス製の舞台でキラキラするものの腐敗役人たちへの殺傷力は非常に限られたものとはっきりわかります。「腐敗に反対しないと国がもたない」という考慮から、習近平は繰り返し「反腐敗」の決意は述べることでしょうが、その皇帝の剣はせいぜいステンレス製だと断言できるのです。(終)

    拙訳御免。
    原文は;「习近平的“反腐尚方剑”是啥铸成?」www.voachinese.com/content/on-xi-anti-corruption-imperial-sword-20130906/1744857.html
    何清漣氏のこれまでの論評の拙訳は;Webサイト 清漣居・日文文章 heqinglian.net/japanese/ に収録されています。

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