• 世界に「盗賊型政権」を認識させた「中国オフショア金融報告」の意義

    by  • January 28, 2014 • 日文文章 • 6 Comments

    何清漣
    全文日本語概訳/Minya_J Takeuchi Jun

    http://twishort.com/1AEec
    1月21日、国際調査報道ジャーナリスト連合(ICIJ)が発表したレポートは中国大陸では封殺されましたがその意義は重大です。それはある種の一部中 国語海外メディアのお決まりの「権力闘争」を焦点にすえるモノの見方の範囲を遥かに越えています。なぜなら「中国オフショア金融報告」は世界に中共政治集 団が盗賊型集団であるという正体を明らかにし、中共政治集団の合法性はおおきく傷ついたのですから。

    《「外国メディアは中国権力闘争の道具に落ちぶれた」説は間違いだった》

    西側世界は「中国オフショア金融の秘密」が掘り起こしたこの「糞集め」(muckraker)作業を高く評価しています。「中国オフショア金融の秘密」 は習近平、鄧小平、李鵬、温家宝ら5人の中共指導者の家族の資料を公開したのですが、一部の中国語海外メディアと評論家から「なぜ、江沢民や曽慶紅、周永 康ら3人の政治局常委の家族の資料が無いのか」との疑問がだされました。この情報は周永康系の勢力の提供ではないか、外国人記者は中国の権力闘争の道具に されたのではないか、というものでした。

    国際報道業会は情報源に対して重要な規範を持っています。新聞のニュースソースが提供した資料が真実であれば、提供者の同期が高尚なものであるかどうか は通常、考慮の範囲外です。中国政府が党と国家指導者及びその家族についてのべて”国家機密”とされます。もし政治トップ層内で激烈な権力闘争が起きなけ れば、2012年以来各種の関連情報が外国のメディアに漏れるなどということは根本的にあり得ないことなのです。

    ですから、関連情報を入手したあと、記者の責任はひとつはソースの安全保護と、二つ目には必要な資料の事実確認です。「中国オフショア金融の秘密」の資 料源についての記述は「すべての小データは二つの比較的大きな独立したデータバンクからきており、二つのオフショア仲介企業ー本社はシンガポールの Portcullis TrustNetと、本社が英領バージン諸島になるCommonwealth Trust Limited で過去30年間以上の内部資料。彼らの援助によって何千何万にものぼる個人や企業の隠し預金口座の登記実体が判明した、ということです。

    これらの情報はハードディスクに記録され国際調査記者連盟の何人かの人々に渡されました。誰が元情報の提起容赦でどうやってこれらの情報を得たかと言う 事については報告は何も述べていません。しかしこれは完全にニュースソースの安全を保護するメディアの倫理に叶っています。

    では何故、江沢民や曽、周ら三人の資料が無かったのか。私はこれには二つの可能性があるとおもいます。

    第一の可能性は;湾岸金融会社登記の仲介企業はたくさんある。情報源の2社が中国関係の業務すべてを独占しているわけではありませんしどの紅色貴族一家 の連中もかならずしも仕事をこの二社に代理を依頼するわけでもありません。ましてこの両社の代理する対象は中国だけではなく世界中です。ですから誰が情 報、を持ち出したにせよ、これらの資料はそのまま記者にもたらされた、という可能性です。

    第二の可能性は、この二社はある種の弱みを中国国家安全部の特別工作員に握られて脅迫され否応無しに資料を提出したという可能性です。李東生がブルバー グ社に習近平親族の蓄財関連資料を提供した”前科”もあります。ですから、周永康系の勢力が情報の元を提供する時、外の世界の我々は、一つの仮定として、 彼らの管轄していた国家安全部門、公安部門がこれらの情報を入手した可能性は比較的大きいとみることができますから、周らが巧みに江沢民や曽慶紅らの関連 データを削除して外部に流した可能性があります。

    「中国オフショア金融の秘密」の提供された時間については記者達は2013年7月ごろこの250万件のオフショア秘密ファイルのハードディスクを手に入れ たのでしょう。実際、調査時間は既に公表されており、十八期3中全会が開かれようとする時に、このディスク提供者は中国トップレベルの人事配置に影響を与 えようとするよりは、もっと別の考慮から、つまり政敵をやっつける為に出して来たのではないでしょうか。

    それでは「中国オフショア金融の秘密」の習近平や胡温、鄧小平、李鵬らご家族の金融データ分析は彼らを陥れるためのものでしょうか?少なくとも当事者は そうはまだ言い出していません。それなのに、外部の論評家達はなぜ、自分がお気に入りの政治指導者なら事実と言えども暴露すべきではなく、自分の嫌いな政 治指導者は暴露されてこそ合理的だ、などというオポチュニズム的な態度を取る理由があるでしょうか?そのような態度は政治闘争の中ではしょっちゅう見かけ ることですが、しかしメディアの倫理ではありませんし、ましてや学術研究の立場からとるべき態度ではないでしょう。

    以上述べたとおり、私の結論は、ICUJの得た資料が本当に周永康系から意図的に流されたものだとしても、また江沢民や周の関係するデータが削除されて いたとしても、他の部分が真実ならばいささかも研究の重大さを損なうものではないということです。即ち世界に中共はまさに赤裸々な盗賊型の政権で、貴族階 級から普通の官吏にいたるまで一切の手段を利用して公共財を略奪し、それを国外に移転させているということを知らしめたのです。

    《ICUJは中国がなすべきであるにもかかわらず、やらない事をした》

    国際調査報道ジャーナリスト連合が入手した資料は世界の多くの国々にかかわっていますが、中国の項目だけが、中国当局の政治的恫喝や邪魔などはさておい ても、特別難題がおおかったのでした。項目のプロジェクトチームはデータ分析そのものが大変な仕事でしょう。報告は「37000人以上のオフショア企業所 有者のなかから、公衆の利益に関心のあるニュースを探し出す?我々は第一歩を中国の公共的な人物に関係ある詳しい名簿をつくった。政治局委員、軍隊幹部、 大都市の市長、所謂”太子党”やフォーブズ等の長者番付にのる富豪達などだ」と述べています。

    私は中国に関わるニュースに従事してさらに長年、中国を研究した経験がありますので、自然、この何十人かの記者達がこの報告の上で費やした時間とそそい だ心血がいかにすごいものであるかがわかりますし、更には、彼らが中国側から受けた圧力も理解できます。これは中国からなぜ記者が追い出されたかの原因で もあります。ですから、私は同業者として彼らの努力に謹んで敬意を表します。なぜなら彼らは中国政府と中国の記者が本来ならやらなければいけないことをや り遂げたのですから。

    中国の資本の外国逃亡は20世紀の90年代に既に始まっていました。研究としては最も早かったのは王軍の書いた「中国資本流出の総量と構造分析」(雑誌「改革」1966年5期)、私は「中国現代化の落とし穴」(1998年今日中国出版社出版 邦訳;p.tl/NoLR)の第五章で「資本源蓄過程における資本外国逃避)で汚職役人が大量の資金を外国に逃避させている問題を中国公衆にしらせました。

    このあと、中国のメディアもこの問題についての報道はすくなからずあったのですが、必要だったのは更に深い研究でした。しかし、厳しい苛酷な政治規制の もとで中国のいかなるメディア団体も完成させることはできませんでした。この点は十分理解できます。しかし、中国の政府における関係部門がこれに対して研 究する事はその責任です。なぜなら、中国の資金の外国流出動向を知るのは関連する政策にとっての基本データだからです。

    中国では、資本の外国逃避の研究の歴史は困難な歩みとなる運命にあります。2004年、中国商務部研究院はレポート「オフショア金融センターは中国資本 の外国逃避の中継点」の関連情報を発表しました。当時のメディアによれば、商務部研究員の梅新育が取材に対して、「あの報告は商務部研究院の研究報告の 『中国とオフショア金融センターの多国籍資本流動問題研究』の一部分」で結論は「四千人の汚職役人が500億米ドルを持って逃げた」と。更に、温家宝と副 総理の黄菊がこの法お国に対して金融官吏部門は出来るだけ早く解決方法を考えだす様に要求した、と確信をもって答えました。その後、この報告内容は中国メ ディアが何度も報道に引用する権威ある内容となりました。しかし奇怪千万にも、6年の後、梅新育は2010年4月27日に発表したブログで「四千人の汚職 役人が500億米ドルを持ち逃げしたというデマの始末」について、「それは記者の捏造で有る」と言いました。

    当時、私は「汚職官僚の海外逃避のテーマについての是々非々」(heqinglian.net/2011/09/22/capital-flight/) を書きました。梅新育のレポートが否定されるまでに6年間生き延びたのにくらべるともう一つの「中国金融学会研究報告」の『我国の腐敗分子の国境外移転資 産の道とその監視方式の研究』はそれほど幸運には恵まれず2011年6月にネットの上に登場してわずか2、3日で中国金融学会が登場して、これを「事実で はない」と否定しました。

    しかし、3か月後に、中央紀律委、監察部が「省級の逃亡協力機構のテスト工作」を発表、開始したことはこの官僚の海外逃亡の現象の深刻さをあらためて承認したことに等しい。

    「中国オフショア金融報告の秘密」発表後、思ったのはこのテーマが中国では昔から今にいたるまで、なぜ国際調査報道ジャーナリスト連合だけができたのか を考えると、この仕事はまず仕事がとても煩雑であること、その経費も専門機構が支えないとむりなプロジェクトだったということと、二つ目は引き受けた人々 は必ずや中国政府の数々の圧力がかかっただろうとおもわれます。

    中国人は同連合に感謝すべきでしょう。なぜならこの報告は中共というこの盗賊型の政権の本質をあきらかにしました。そして、中国では当局によってそれが 厳重に封殺されたという一事実をみただけでも世界中が習近平の『反腐敗』にかける”誠意”のありようがわかるというものだからです。(終)

    拙訳御免。
    原文は「让世界认识一个盗贼型政权-《中国离岸金融报告解密》的意义」;p.tl/jyN9

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    6 Responses to 世界に「盗賊型政権」を認識させた「中国オフショア金融報告」の意義

    1. February 9, 2014 at 03:21

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