• 中国ー東亜の「第三帝国」か秩序の守護者かー

    by  • February 14, 2014 • 日文文章 • 0 Comments

    何清漣

    2014年02月08日
    全文日本語概訳/Minya_J Takeuchi Jun

    http://twishort.com/TeKec
    2月4日、米国下院の情報委員会の公聴会で米国国家情報局長官のジェームズ・クラッパーは中国アジア東部海域で侵略性のある主権追求をおこなうのは「歴 史的使命感に駆られて」いるからだと説明しました。これは半分しか正しくありません。つまり中国は領土主権拡大を求めているという点です。しかし、この行 動が「歴史的使命感」によるというのは中国の言い分の影響を受けています。なぜなら中国の対外拡張の衝動は中国がどうにもぬけだせない「マルサスの罠」、 即ち、人口の持続的膨張と資源の減少の矛盾からでたものだからです。

    《中国のマルサスの大惨事 》

    中国のこの300年の歴史の角度から見ても、社会危機の政治現象のもとにいつも人口増加と資源欠如の矛盾があります。これがいわゆる「マルサスのカタス トロフィー」ですがこの人口と資源の関係は拙著「人口ー中国のダモクレスの剣」をごらんください。人類の生産方式の進歩あ人類の自然搾取能力を強化し暫 時、資源によって支えられる力を高め、短期的にはマルサスの大惨事を延期させることができました。しかし、出産習慣を変え、資源の消耗を減少させないな ら、最後にはやはりこの呪いを避ける術はありません。

    中国の情況もまた然りなのです。1978年中国の人口は9.75億人、2012年は13.54億人です。現在、中国の耕地面積は18.27億ムー(1ムー は1/15ha)、一人当たり1.39ムーで全地球の平均の3分の1でこの耕地には重金属汚染で本当は放棄すべき3億ムー以上が含まれています。

    30数年の間、中国人口と資源の関係は空前の緊張状態に突入しています。食料だろうがエネルギーだろうが各種の鉱物資源だろうが、すべて国外に高度に依 存しているのです。はやくも2010年に21世紀経済ネットは「対外依存度の高まりにより中国経済が拉致される」という特集を出しました。このタイトルは 国際市場は自由貿易だという基本を無視しており、原因と結果があべこべですが、しかし中国が海外の技術や原料、食料に依存しているという分析は大変はっき りしたものです。

    4年以上過ぎた今、情況はさらに深刻で、一月に発表されたデータでは2013年の中国の石炭、石油、天然ガスの3大エネルギーの海外依存度は全部上昇し 天然ガスは30.5%、特に原油は同57.39%で61%のレッドラインに近づいています。食料自給率は86%以下で、(政府の設定目標は95%)、コメ や小麦、トウモロコシ等三大穀物はすべて輸入、水資源は汚染と不足の二重苦です。

    中国政府ははやくから、資源の安全が深刻な問題だと認識しておりました。北京が衝突を怖れず東海の中国海域の主権を要求する本当の原動力は「マルサスの大惨事」への怖れからであって、「歴史的使命感」などではありません。

    《生存空間争奪は人類社会の永遠のテーマ》

    歴史の目から見ると生存空間の争奪戦は人類社会の永遠のテーマです。植民地が育ったのは宗主国が人口圧力を解放するための資源の争奪からでした。「人口学」の父マルサスが英国で登場したのも偶然ではありません。

    マルサスの「人口原理」の一世紀以上前に英国は海外移民を開始していました。1607年に北米に初の永住型植民地をつくりました。英国の大規模な海外移 民は18世紀に出現し、工業革命によって英国は最も早く深刻な労働力人口の過剰が産まれ人々は貧苦にあえぎました。マルサスは非常に鋭く人口増加と貧困の 関係を監察し、1798年に「人口学原理」を発表しました。中でも有名な名言に「人口増加が食料供給を追い越すと、一人当たりの食料が減少する。自然原因 (事故、老化)、災難(戦争、疫病、飢饉)、道徳制限と罪悪(マルサスは嬰児殺し、謀殺、産児制限、同性愛を挙げた)が人口の過度の増加を制限する、とし ました。

    マルサスの人口原理発表の三年後の1801年、英国は歴史上初の人口調査を行いました。植民地建設は英国人口の土地への圧力を極めて大幅に緩和するもの でした。1814年ナポレオン戦争の終結から1914年の第一次大戦勃発までの百年間約2000万人以上が英国から海外に移住し、うち1300万人は米 国、400万人はカナダ、150万人は豪州へ、その他の人は世界の他の地域へ移り住みました。20世紀初頭に正解が基本的に列強に分割されたとき、英国は 最大の分け前を得ました。

    20世紀に起きたに世界大戦の本質は資本主義国家間の植民地分捕り合戦が世界市場的な戦争に拡大したものでした。二回の世界大戦を始めたのはいずれもド イツですが、その遠因はビスマルクの統一ドイツの夢、輝ける経済の成功はドイツの民族的ショービニズムを激発し、更に多くの領土と高い国際的地位を追求さ せました。ヒトラーが権力の座についたのは偶然ではありません。その50年前にドイツ帝国国会議員の汎ゲルマン主義連盟首席ハッセル(*?哈塞…誰 じゃ?)の1895年に出版された「1950年の大ドイツと中欧」に「大ドイツの夢」が述べられており、その「大ドイツ国」はオランダ、ベルギー、スイス 等ドイツ語圏とオーストリア、ハンガリーポーランド、ルーマニア等までふくみます。ヒトラーは自分の対外拡張を「ゲルマン民族の生存空間を奪取する」と、 それまでの「大ドイツの夢」を受け継ぎ、また大量の労働者、失業者、農民、中産階級の利益要求を満足させました。なぜなら拡張主義はこの人々に新しい機会 を齎したからです。

    《国際関係を「中国とドイツ」になぞらえると》

    胡錦濤統治の後期、誰かが中国と二度の世界大戦を始めたドイツ帝国と比べたりしたら、きっと「錯誤的」とか言われた事でしょう。しかし、現段階で中国の 姿勢が日々、アグレッシブになってきているとき、中国と隣国の関係をドイツの第一次、第二次世界大戦前の国際社会の関係に比するともう一種のモデルができ あがります。

    環球時報も得意げに「日本メディアは中国をドイツになぞらえ、中国がより強大になるのを怖れている」として、憚る事無く「中国の発展、国家の実力は不断 に強大になり西側発展国家にとって利益の再分配を意味するのだ」と語っています。この文中には日本の「外交学者」が発表したジョセフ・ナイ(*元NSCの 議長で、東アジア担当者であり、後に安全保障担当の国防次官補、日中戦争誘発の”怪文書”あり)の観点を引用し、中国はまだ多方面で米国より遅れている が、米国は中国と共同管理すべきである。なぜなら中国はドイツ帝国とちがって米国を越える必要は無く、かってのドイツに比べれば将来、さらに強い競争相手 になるからであってその原因は、

    ⑴周囲がすべて大国(仏、露)だったドイツと違って中国はベトナム、フィリピン程度の隣国しかなく有利な地政学的な戦略環境をもっており
    ⑵実力伯仲する米国は遥かに離れており中国海軍は陸軍基地の強力で軽く勝利できる。かってのドイツは英国海軍に勝つ為に海軍軍拡競争をする必要があったが、中国はコストの低い武器だけで、海軍の優越的な力を補充出来る。

    中国からすれば、米国さえ東海・南中国海に手を出さなければ、アジアでは無敵です。今まで、米国は遺憾の意を表明するだけで衝突を避けるような行動を とってきたことから、中国のこの判断は現実的根拠があります。日本の安倍首相は一種の配慮から相対的には婉曲にダボスの会議で第一次大戦前の英独関係を比 喩に現在の日中関係を表し、現在の日中と当時の開戦前の英独の経済関係に大変似ていると述べました。

    NYタイムズが2月4日にフィリピンのアキノ大統領に取材し、アキノはよりはっきりと表現しました。ある面で彼は勃興する中国はナチスドイツと同一視し たのです。そして国際社会が傍観的であることを西側がヒトラーに妥協しつづけたことと比べて、ドイツが(*領土割譲を求めて)チェコを居丈高に脅かしてい た当時と同様、フィリピンは強国に領土を差し出せと脅かされているようなもので、外国の強い支持が必要で国際法を守り、中国の要求に抵抗する、と述べてい ます。

    今後の5年乃至10年、中国とアジアにとっては大切な時期です。中国は急速に「世界の工場」の地位を失いつつあり、かつ、国内資源の制限も日ごとに厳し くなってきていますが、しかし、ここ数年間の高度経済成長の元手はまだ尽きておらず、国内矛盾も先鋭化しているとはいえ、しかし力づくで無理矢理圧政を続 けても、国外で資源争奪の拡張をする、というやり方には民意の基礎があります。

    国際情勢は中国に有利です。米国の経済はまだU文字の底ですし、株価は上昇気配とはいえ国民の主流は国際問題になんぞ首をつっこまないでくれ、という気 分です。欧州は経済衰退の完成におちいって、他の事をかまってられません。北京は当然この有利な条件がいつまでも続くわけではないと承知しています。です から「今のうちに稼げるだけ囲い込め」とばかりに拍車をかけているのです。

    中国に対して、アジアの隣国がこれに対応出来るかどうかは自らがどれほど抵抗する意志と能力が自らにあるかにかかっています。畢竟、その海域はアメリカの領土ではないのですから。(終)

    拙訳御免。
    原文は;中国:东亚的“第三帝国”还是秩序守护者? www.voachinese.com/content/he-qing-lian-malthus-trap-20140208/1847504.html

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