• 北京にヘイコラする利益の背後に

    by  • June 24, 2014 • 日文文章 • 0 Comments

    何清漣

    2014年06月17日

    全文日本語概訳/Minya_J Takeuchi Jun

    http://twishort.com/tMCfc
    中国との交際で自分から進んででもそうするしかないから、という理由でも腰を折って揉み手で対応するというのは商業や投資業界では守るべき潜在的お約束です。このやり方は今や教育界にも波及しました。例えば中国が投資して開始した世界各国の大学にある何百もの孔子学院がそうです。しかし予想しなかったのは米国の高校生の言論の自由もこの”潜在ルール”に拘束され被害を受けている事です。

    《米国の少年が北京でぶつかった言論の壁》

    近年、中国と米国の間の各種交流はますます増え、すでに中学・高校レベルの教育にも至って居ます。米国のボストンの北のニュートン中高のヘンリー・デグルート君も交換学生の1人で北京の景山学校にこの一学期を過ごしましたが丁度1989天安門運動の25周年にあたっていました。

    彼は北京郊外の学校を参観したとき、1人の中国人学生のノートの上にいくつかの民主主義を支持する書き込みを残しました。「カッコいい子は民主だぜい」「学校と政府が言う出鱈目を信じるんじゃないぞ」「反抗はタダしい」と。このためヘンリーは学校に5時間残され、米国へ帰国時には彼が卒業パーティに参加するのを罰として禁止されました。

    中国が言論の自由をもって禁止事項を破った子供を罰するのは初めてではありません。2013年9月、甘粛省の中学3年生の楊輝君はネット上の書き込みを理由に刑を受けました。15、6歳の少年の言論罰に全国から批判が集中し警察はしかたなく7日で無罪釈放しました。国内の言論弾圧の強さから、楊輝の学校は当然彼のために弁ずるどころか、反対に弾圧に荷担し、それは楊輝の拘留が解除されるまで続きました。

    しかし米国のワシントンの北ニュートン高校は中国ではなく”自由の国”にあるのです。でも学校は中国側になんら抗議をしなかったばかりか、テクラート君への罰を継続し、その他の卒業パーティにも参加を許さず、彼が交換学生のルールに違反したとして「中国人にたいしてこのような尊敬を欠いた行為は中国と米国の両校の学校協力を傷づけるものである」としました。北ニュートン高の「中国との協力」の利益は、米国憲法の保障する言論の自由原則を進んで放棄するものです。デグルート君は卒業パーティに参加できなかったことを大変残念だとして、自分の権利がニュートン校によって妨げられたとし、また学校が学生に公民の不服従の権利と自己の思想を表明する重要性を教えてきたのにそれを現場で実行しようとしたら学校側から懲罰を受けたことを指摘しました。

    中国の子供の暮らしは生まれつき不自由で北京第二外国語大学の学生は趙華旭は最近ネットで天安門事件に関する情報を伝えたカドで警察に「刑事勾留」されました。 中米両国の文化交流の結果は米国の自由主義価値感が専制中国に影響を与えるのではなく、逆に自由の国米国の青少年が専制の理不尽と”民主主義がいかにひ弱いか”を発見することになってしまいました。

    米社会で育った青少年は言論の自由を享受し、空気や水同様にいささかも疑いなく権利だとおもっていますが、中国では言論の自由は「贅沢品」であり、もしその贅沢品を消費しようものなら、彼らは自由を失うのです。

    《”普遍的自由”の価値より利益が高いもの》

    北ニュートン高校のフランツマン校長は学生は自由に思想を表明すべきか否か、という肝心の問題を回避して、問題は18歳の学生が思想を表明した事ではなく、学校として中国に組織的に参加した期間においてこうした観点を発表した事であり、中国側の学校に約束した準則に違反したからだ、といいました。

    米国の憲法と法律は言論の自由を堅く守るもので、米国人はそれが米国の活力の源泉であることを深くしっており、かつこれを光栄におもっています。このフランツマン校長の言い分は一寸聞くとそれなりに理屈があるようで一部の人は誤摩化されそうですがしかし最近の中米関係をよく知っていれば、似た様な話があったのを思い出すでしょう。

    それは2006年米国の四大ネットワークのトップが国会に呼び出された原因は彼らが中国の法律に服して、中国政府のネット管制を援助しているということでした。このときの質疑はもう同様事例に対しての道徳的基準となっており、米国のハイテク企業が大量に中国のインターネット市場に進出して以後、中国で商売していくためには中国政府の要求に従う事を要求され、嫌でも情報フィルターをかけないとヤフーはこれまで二度、告発されており2005年中国が異議申し立て人士の師涛を逮捕し国家機密漏洩材で10年の刑にしたときと、2004年にヤフー中国が警察に協力して四川省達州の前財政局吏員の李智のネット記録を提供し、李が国家転覆罪で8年の刑に処せられた事です。

    2006年2月15日、米国下院人権小組は「中国インターネット;自由か圧迫の道具か」公聴会が開かれ、Microsoft、グーグル、ヤフー、シスコなどネットの巨人達が召喚され彼らが中国政府のネット検閲に協力しているかについて厳しい質問がだされました。この一ヶ月前に、第一回の召喚があったのですが、4大ネットは傲慢な姿勢で拒絶したのでした。

    ヤフーの高級社員の陳説は自分達のおかれている苦衷について、商売をしようとすれば中国の法律を必ず守らねば成らない、といいました。グーグルもMicrosoftも中国政府が情報検閲を要求し政治上不都合な単語を遮断要求してくる事を認めました。しかしグーグルは、13億人の人口を擁する中国のある種の制限を受け入れても、最終的にはt祐獄人が情報のパイプを獲得するだろうし、そのためにこの程度の譲歩ならするに値すると信じていました。

    4大ネットの巨頭は商業的利益の為に中国政府と体裁の悪い協力を行っていると暴露されたあと、自国米国内からの猛烈な圧力にさらされ、ヤフーは被害者とその代理者に巨額の賠償を支払わされ、シスコも従業員に「ネット警戒手帳」を配っていることが暴露されややおとなしくなりました。しかし中国本土の状況はなんら改善せず、中国でネットワーク業務にかかわるハイテク会社も米国本土の道徳との相克からぬけだせずグーグルは2010年1月に中国から撤退しました。北ニュートン高校学校側は当然、中国教育界との拘留には一定の譲歩が必要だ、ということはできます。

    しかしこの利益と4大ネット企業の中国での利益は犠牲にするものの原則という点では同じです。得られる利益というのはわずかなものです。もし米国のすべての企業が「協力の必要」から中国の米国の価値感と真っ向から衝突する法律約定を”尊守”したなら米国の価値感はどうなってしまうでしょうか?この度のボストン北ニュートン校のやったことは学生に、以下のように言っているとおなじことです。

    「我々は学生に『市民の不服従の権利』の原則を教えている。人はそれぞれに自由に考えを表す権利がある、と。しかしもし暴政国家に出会ったときはこの原則を捨てて、腰をかがめヘイコラしなければならない。その理由は利益が何よりも大事だから」と。

    《無数の英雄も平伏す中国の利益》

    利益のために原則を放棄する事例は枚挙に暇がないほどです。再帰だけでもヘンリー君事件が明らかにされたとき、ちょうど中国の李克强総理は300億米ドルの協力協議に放映し、英国は欣喜雀躍しましたが中国の駐英大使劉暁明は「英国が中国と緊密な経済協力関係を持ちたければ人権問題で中国を非難してはならない」とのべました。6月12日のNYタイムズは「香港のApple Daily紙は北京が広告元に圧力」という記事を掲載し2013年末、ロンドンに本社のある香港上海銀行とスタンダードチャータード銀行が中共の圧力化にApple Daily紙との長年の広告関係を解消すると詳報しました。両行ともこの決定は商業的配慮からでたものとしましたが Next Media 社の商務部長のマーク・シモンは取材に、真の原因は中共当局が業務と引き換えに両銀行に圧力をかけこのやりかたで中共のいうことをきかないAppleデイリーの生存空間をなくさせようとした、と明らかにしました。

    専制国家に膝を屈する事は軽蔑されるのと交換です。欧州の大国は経済への配慮からずっと中国の「札ビラ外交」に屈服しつづけてきました。2008年の金融危機後は中国の札ビラ外交の協力は英仏独にとって得難い「美味しいチーズ」でこの点をしっかり見透かした北京はアケスケに、以前は国内に「西欧の人権外交は嘘っぱち」と宣伝するだけだったのが、いまやおおっぴらに、「時代の変化で欧州人は上から目線をやめて、自分が凋落してる現実をみつめるべきだ」と言い出しています。

    これは2013年6月6日の人民日報(*中国共産党の日刊機関紙)の「鐘声」(「時の声」)の署名原稿でしたが、北ニュートン校のヘンリー君の北京での体験の暴露で、米国社会は行動を起こすべきですし、真剣にどの価値と原則が放棄されるべきかを真剣に考慮すべきでしょう。無数の事例がファウストと悪魔の契約が結局はちっとも良く無かったということを示しているのですから。(終)

    拙訳御免。
    原文は;何清涟:向北京弯腰背后的利益考量
    http://www.voachinese.com/content/he-qing-lian-20140616/1938257.html

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