• 「1984」のJ・オーウェルも仰天の中国『新成長産業』

    by  • September 10, 2014 • 日文文章 • 6 Comments

    何清漣

    2014年9月03日

    全文日本語概訳/Minya_J Takeuchi Jun

    http://twishort.com/Qisgc

    皆さん中国経済が新たな成長産業が見いだせないと心配してるようですが、中国には既に世界のトップを切る情報監視産業が実はあるのです。一部専門家の分析ではその需要は大変なもので就職の機会も大変多く、また国際社会の独裁・暴政国家にはすべてこの技術に対する需要があります。中国のこの産業は国際化への望みもおおいにあり、あらたな「独自の新成長産業」としてこれまで中国経済を牽引して来た不動産業に取って代わる素晴らしい可能性があります。私はネット上から関連資料を集めてみましたが、基本的にこの様な判断しました。

    《ネット監視制御の規模はすでに新興産業レベルに達している》

    中国の世論監視制御はすでに中心産業及びその上流、下流に関連産業をもつ新興産業です。「世論監視、インターネットに対応し発展」(《人民日报》2013年10月10日)によれば、「ネット輿論サービスは複数の学科にまたがる複合産業であり技術的基盤の上に複合産品、複合サービスである。それには噂の訂正(名誉回復)、危機管理、危機対応等を含む数多くの内容があり、産業価値の規模は「輿論情報サービス業が100億元、その他の「ソフト」が10億元関連職業の訓練」とあります。ハードウェア等のデータは不明です。

    ここで指摘しておかねばなりませんが、この計算は2013年10月3日新華ネットの「ネット輿論分析師が政府によって認可対象の職業となり、従業者は200万人」と一致しません。http://urx.nu/bCGA こちらのほうだと200万人の従業者が政府に監視業務サービスを提供し、その給料だけで2400億元です。となるとこの「100億の産業価値のある統計」の話なるものは一体どういう話なんだ、と困惑させられますが、それはともかくも、政府の輿論監視の需要は不断に増加してますから、この産業の前途は無限の可能性が洋々と開けています。

    百度ネットの用語関連辞書の説明によれば「ネット監視は非標準的な暴力手段であり、ネット上の輿論の発言の源とその元の発言者の一挙一動を監視し行為と内容を選別し、一旦、社会に危害を与える状況が起きたらすぐさま警察に通報し、証拠を保全し機器を封鎖し、攻撃の傷やデータを回復し、或は削除し、事態の原因経過を究明し、輿論の動向を制御し、犯人を逮捕する。ネット輿論監視はかくも重要であるがゆえに企業の規模は不断に拡大して行く。現在すでに政府、メディア、教育科学研究、ソフト、商業広報等五大バックグラウンドの業界の構造枠組みができている」とあります。

    つまり言い換えれば共産党の事業機構が世論監視統制行為の主なお客さんである、ということです。現在政府の需要はまさに強化増強されており、習近平は8月に「伝統メディアと新興メディアの融合発展の推進」を提出し 国家广播电影电视总局(国家放送電子映画総局)は7大ネット企業に行政指導を行い「必ず新メディアを掌握する」という決意を表明しました。同時に北京大学、復旦大学と中山大学の中共党委は「求是」雑誌で享受学生のイデオロギーコントロールを確約しました。

    《ネット監視が提供する厖大な就職の機会》

    中国経済は長期に渡り「就職先が増えない」状態にありますが、輿論監視産業の登場により就職市場に明るさが見え始めました。新華ネットの2013年10月におけるネット輿論分析従業者が200万に達したというニュースをきいて、「ネット輿論分析;税金で納税者をやっつける新産業」(VOA,2013年10月執筆、 2014年09月04日掲載http://urx.nu/bCGA 日訳;http://twishort.com/OFsgc )を書きましたがそこでこの産業の成長速度、給料を詳細に分析し、その就業規模は中国のアニメ産業、皮革産業、電子ネット販売業界に相当し、どれも200万人規模だといいました。しかし就業機会の増加からいえばその3産業種以上です。

    《 人民論壇 》2013年第26期の「我が国のネット輿論監視産業の現状と発展の道」の予測を読んだら失業青年はきっと大喜びするでしょう。なんせ「中国では輿論監視の専門家がまだ120万人不足している」というのです。世界のどの国にこのような産業によって120万人もの就職口を作り出せましょう?まことに世界中が中国経済の奇跡を誉め称え、中国が「世界経済の牽引機関車」になることを期待するのも無理はありません。

    この120万人を訓練する費用もたいしたみものです。政府の要求に従えば、「1人のネット世論分析師が合格するには世論学、伝播学、統計学、公共管理学等の学科の理論的知識以外に、ニュースに対する強い敏感性、世論分析の究判断能力、危機管理能力、ネット世論サンプリング、統計、分析ツールとモデル、社会心理とネット言語文化への長期観察研究の能力をもつべきだ」として、さらに「このような人材は埋もれているコンピューターコードの専門家を捜し出して専門的訓練を施して役立てる事ができる」としています。

    こうして北京大学、人民日報、さらに各級の中共党委宣伝機構はすべて訓練業務を展開しており、費用は6000元から1万元です。こうすることで、大学や宣伝部門の従業者の数も収入も増やす事ができ、かつ彼らの家庭消費能力を高め、内需喚起にもつながり、例えば高級ファッション、バッグ、宝石などの販売も伸びるわけで、卵が孵化してまた卵を産み、それがまた孵化してまた需要が増えてと言った具合に生物的サイクルが次第に大きくなることはさほど時を経ずしても実現するというわけです。

    《世論監視制御業界は中国社会をリファクタリング(*プログラムの内部構造を外見を変えずに整理する)する》

    中国では現在、各種の矛盾が高まっている時期です。次々と尽きない官民の矛盾、統治集団内部の矛盾、カラー民主革命を防止しすることから生まれる矛盾、海外の反中国勢力との矛盾、香港の真の民主要求と北京官製の民主選挙の矛盾、新疆、チベットの民族矛盾…こうした一切の矛盾をその萌芽状態で火消し活動を行う為には世論監視は政府の「安定維持」のカギとなるものですから、急速な成長が要求されます。この中国的特色の新興産業の出現はまさに中国社会の構造を内部から変えています。

    マルクス主義プロレタリアート理論は「全世界のプロレタリアートよ団結し、搾取者を搾取せよ!」がスローガンです。毛沢東の階級理論は「天下の貧者は皆一家、家族より階級愛は深い。翻身して圧迫者をやっつけ解放し、プロレタリアートと貧民は共同で努力せよ」でした。しかし、五毛(*政府お雇いのネット発言者達)は社会の底辺層のメンバーで毎日僅かな収入を魂を売った言論を発表する事によって圧迫する側の利益に奉仕しています。これはマルクスや毛の「階級闘争論」にトコトン反し覆すものです。
    今、中国の世論監視制御産業は中国社会の構造をリファクタリングしていますがこの事実はマルクス・毛沢東階級理論をさらに一層覆すだけでなく、西側社会学の社会階層論と集団行動理論の構造にも厳しい挑戦をつきつけています。

    社会学の社会階層理論は社会のメンバーが経済収入や職業的声望、政治的地位など異なる階層によってなりたち、集団行動理論の要旨は社会メンバーの社会的行動は覆う王にしてその階層的地位と主雲団的要求から形成されるというものです。しかし世論監視制御産業は社会構成メンバーの分類をこのような伝統的基準で行う事をもはやゆるしません。それは政府の治安維持の必要性により「監視制御者」と「被監視制御者」に二大分類してしまうのです。官民の矛盾では被監視役は民ですし、統治集団内部矛盾では互いに双方が監視側になります。中国政府と西側反中勢力の矛盾では一切の西側社会の政治文化で往来する人は監視の必要があります。香港やチベット、新疆ではその住民の多数が監視される対象になります。

    こうして監視制御の対象の中には役人、企業家、学者、メディア人と各種社会の名流と普通の社会メンバーが対象と成ります。監視者側もまたそうした階層からなります。

    先の「我が国のネット輿論監視産業の現状と発展の道」によれば世論監視業界の4つの柱とは、まず第一はソフトウエア企業と従来の市場調査会社の連合でうまれた世論監視ソフト企業で方正電子、拓爾思、軍犬ネット監視システムが代表。 次に人民ネットや新華ネットなど主流メディアが作った世論監視プラットフォームでメディアの監視を業務と刷る人民ネット世論観察室、新華ネットの「世論オンライン」、そして高校や学術機構のつくった世論研究所。中国メディア大学の世論(口コミ)研究所や人民大学世論研究所等。さらに世論観測ソフト機構と高校ニュース・コミュニケーション研究所の合作による「世論実験室」、例えば南京大学の谷尼ネットと世論監視分析実験室、精華大の優訊世論実験室です。これらのエリート部隊以外に当然五毛の類いがこの業界のシッポにくっついています。

    もしこれに各地政府のお雇いタレ込み屋、国保(*中国ゲシュタポ)の臨時雇い、軍や武装警察、警察の従業員をくわえたらならば、中国には今後2種類の人間しか存在しなくなります。それはすなわち政府に仕える監視コントロール要員と、それに監視コントロールされる人々です。

    このネット時代の「ビッグブラザー監視状態」の無茶苦茶さはジョージ・オーウェルが小説『1984』で描いたのをはるかにこえた光景です。中共政権がいつの日か天寿を全うして昇天したあと、如何にしてここまで深く汚染された精神と生態環境の中国を再建するかは炎帝黄帝の五千年後の子孫といえどもいまだかって直面した事の無い大問題になるでしょう。(終)

    拙訳御免
    原文は ;《1984》产业:中国经济“新增长点” http://www.voachinese.com/content/he-qing-lian-20140902/2436515.html

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