• 総理の首をすげ替えても退勢は止まらない 

    by  • December 27, 2014 • 日文文章 • 0 Comments

    何清漣

    2014年12月15日

    全文日本語概訳/Minya_J Takeuchi Jun

    http://twishort.com/KBjhc

    最近、李克强総理の体の具合と能力の欠如で退陣するというニュースが海外の中国語ネットで話題になっています。ウォッチャーはこの原因は「習近平要因」だとみてそして誰が後任になるだろうか、と注目しております。このニュースの真偽はさておき、もっとも大事な要素が無視されています。資源枯渇、内需不振、産業構造の奇形化、不動産バブル巨大化、金融問題をかかえた中国で誰が経済を救えるというのか、ということです。

    《李克强が受け継いだ「破産寸前の家」》

    この問題の根は深く18回大会後の問題ではなく18回大会の前にまで遡ります。全地球化した今日、一つの国家が経済を発展させたいと願うなら、資源、生産ファクター(技術開発能力、労働力を含む)そして産業、制度環境の中で必ずや2つか3つは優勢を保ってこそなんとかやっていけるという時代です。しかし今の中国にはそうした有利さはないばかりか、帰って劣っている面がはっきりしています。

    12月上、中旬に始まった中央経済工作会議は重ねて5項目の任務を提起しましたが、それは事実上、こうした劣勢を認めたものです。

    資源では中国の生態環境はすでに海陸空一体となった立体化汚染になり主要な鉱産資源はすでに海外に高度に依存しています。会議はこれを「資源環境の制約からみると過去のエネルギー資源と生態環境は相対的に大きかったが、現在の環境の耐久力は限界に近い」と述べました。

    生産条件では中国は過去に廉価な労働力に頼り、技術と管理能力のレベルは相対的に遅れていましたし、コピー偽物大国でした。自称「唯一の自主開発技術」の「新幹線」はその実、盗んできた技術をなんとかつじつまを合わせただけのもんですし、今に至るまで海外で市場を見つけられません。不動産バブルは大きすぎて潰すことができないまでになり、政府と企業がむりやり支えている始末です。

    産業構造の奇形は全国のあらゆる業界にみられ、その利用度は約7割程度。今、進行中の「陸と海のシルクロード計画」というのは海外に過剰生産を輸出しようというものです。(http://urx2.nu/fheB 参照)こうしたことは前総理の温家宝が朱鎔基から受け継いだ「家計」とは全く異なるものなのです。

    温家宝の10年間は、その7年までが中国が「世界の工場」として盛んだったときです。資源と生態環境も余裕があり輸出、投資、内需の三頭立ての馬車がまさに元気に走っていました。4大国有銀行は今世紀の初めから9110置く米ドルの巨額の銀行不良貸付をもっていましたが、米欧など外資銀行を「戦略投資者」としてうまく外観をつくろい、香港と国内で上場して「溶かして無くしてしまう」ことに成功しました。

    しかし温家宝の任期中にこうした幸運はほとんど使い果たしてしまって、権力が移譲される前夜には、中国は世界の工場は黄昏状態でしたし、不動産の過剰開発の結果、全国に何重もの幽霊都市が出現して、数十の業界が深刻な生産力過剰におちいり、悪性スモッグは多くの都市を覆いました。

    2009年から4兆にのぼる政府の投資に地方プラットフォームの巨大融資は権力交代時期の「経済繁栄」を支えることはできましたが、しかし巨大な地方債務と銀行の不良貸付を後に残しました。これが李克强が引きついた「家計」でした。

    《リコノミクスはなぜうまくいかなかった?》

    李克强が総理を受け継いだときは意気揚々、世界銀行や国務院発展研究センターとともに「長期改革路線図」を制定し、金融改革を着任後の第一重要任務としました。李克强は三つの経済政策の要点を強調しました。経済刺激策を取らない、自己資本比率と信用を圧縮して構造調整する、でこれは西側から「リコノミクス」と名付けられおおいに好評で迎えられました。

    私は2013年6月に「李克强経済学」の制度基礎は何処に?」http://urx2.nu/fhiO )で中国にはその政策を実行する制度的な基礎に欠けていることを指摘しました。2月後、楼継偉が中国政府を代表して中国政府はもう二度と景気刺激策をとらない、とG20経済代表会議で表明した直後に、江蘇省、安徽省、重慶市、四川省、貴州省、陝西省など多数の省と市が続々と文書を下部に出して、関連会議を開き下級政府に「十二・五計画」(http://www.cncdm.jp/cat25/)企画の鉄道、道路、空港を建設するように求めました。36の市の発展開発部が地元の都市交通を新たに建設することを批准しスラム街改造とともにあらたな地方の投資ホットポイントになってしまい、結果は古い「幽霊街」がそのまま残っているのに新たな「新市街」が建設されることになって不動産バブルはいっそう大きくなったのでした。

    「信用圧縮、テコ入れなし」で中国金融を市場化改革へ向かわせるだろうと国際投資業界が歓呼しているとき、中国政府はもう地方政府に対して銀行を通じて投資を提供することに大々的な支持を打ち出していました。2013年、国務院は「経済構造の調整と転換、レベルアップに関する指導意見」を発表し、引続き重点領域やまだ弱い領域への継続的投資の金融支援を支持しました。

    8月12日に国務院は「小企業に対する金融サポート実施の意見書」も出してはっきりと小企業に対する金融サービス政策に力点をおくことがはっきりと規定されました。李克强が総理になって4ヶ月あまりで「政府は経済刺激政策を取らない」は「微刺激」政策に変わりました。「信用縮小テコ入れなし」は「金融サポート」に方針を変え、ました。この後は銀行の貸出は野放しで今も続いています。(筆者に12月16日付別稿「政府投资号急吹 “克强经济学”破产」あり)

    リコノミクスがうまくいかない理由は中国経済の発展がすでに固まってしまっているからです。輸出は萎え、内需は弱い状態で中国は経済成長を保ちたいからただ投資にだけ頼りますが、それは銀行融資です。中国投資は3つに分けられます。不動産、製造業、インフラです。これ以外、地方政府は新しい産業を育成する術を持ちません。

    いわゆる産業構造タイプの変換で、地方政府は地元に元からある産業以外淘汰されるべき生産能力をアップグレードして代えているだけで、転換とは呼べないのです。鋼鉄業を例にとると中央政策の規定でセインさん能力が標準200立米以下の高炉は本来淘汰されるべきでした。

    しかし多くの地方の小規模鉄鋼業は300立米や500立米、さらにもっと大型化させました。その結果全国各業界で同様に生産能力の過剰となり、生産能力の7割程度しか使われてないようになったのです。ある人の計算だと、1トンの鋼鉄を生産するのに低価格時には一毛しかもうからなかった計算になるそうです。1トンの石炭を生産してもミネラルウォーターひと瓶しか買えないとか。

    国務院総理でも地方政府に新産業を起こさせることはできませんし、地方の就職問題を解決することもできません。そして地方政府と企業が銀行から借金するのはこれは無責任貸出で、返済しなくても厳しい結果になりません。最後は中央政府が尻拭いするのですから。

    《政府刺激策はすでに効果が失せている》

    本当に厄介なことは政府が継続して通貨を発行して経済を刺激するというやり方がもはやはっきりした効果を得られなくなっていることです。 フォーブスは今年8月24日に「中国経済繁栄40年の終結」を発表し、「中国ベージュ書」を引用して中国の与信が空前の疲労しているという結論を出しています。同書の作者は2200社を調査して
    今年の上二季度に中国金融機構は信用貸し出しの水門を開き、6月分で1.08兆元、7月分で8708億の新規枠をつくりったのですが、前途に有望なチャンスがないと、どの企業もいくらもこの枠を利用していないのでした。

    個人の小私企業向けのシャドーバンクもやむをえず顧客誘致のために 利息を国有銀行より下げざるを得ませんでした。経済運行のために中央銀行は9月と10月に銀行業に持続して”放水”のため7965億元を出しましたが依然として用途がなく、中国の第三季度のGDP成長は7.3%となり、2009年以来最低の伸び率となりました。しかし同時に銀行の焦げ付きは急速に増加しており、第三季度末までに中国銀行、工商銀行、建設銀行、脳魚銀行の4大銀行の帳簿上の不良債権はすでに4150億元となり2013年末と今年6月より22%と18%増加しています。

    このような経済の困難な状況に直面して、2014年中央経済工作会議はやむをえず来年のGDP増加率基調を「秘密」にし来年の人民代表大会まで発表しないことにしました。会議の後、発表された「我が国の経済運営は依然として多くの困難と挑戦に会い、経済下向きへの圧力は比較的大、構造調整の痛みは明らかで企業の生産経営の困難は増しており、一部に経済の危険もみえている」と述べさらにその上に「両シルクロード計画」によって生産過剰を解放することが「2015年の経済状態」であります。

    いわゆる「新たな正常な状態」というのはつまるところ「経済繁栄は終わり、みんな『苦しい日々』を覚悟して」ということを耳障りの良い言い方にしただけです。

    政治権力は一連の非常手段でどんどん最高指導者に権力を集中できますが経済は権力集中や、指導者の首すげ替えでなんとかなるというものであはりません。なぜなら中国の今の計画経済をむりやり半市場経済化したにはその運動の慣性が働いています。

    李克强が総理を引き受けたときはまさに中国が30年余りの生態資源の赤字と廉価労働力に支えられた経済成長モデルが行き詰まるときであり、生態はボロボロとなり、産業構造もねじ曲がり奇形化して地方は債務の泥沼に沈み、金融システムの欠点は八重葎でシャドーバンクは爆発寸前、という状態だったのです。このような状況に李克强が果たして対応できなかったとしても、誰かが変わったらやれるというものではありません。(終)

    拙訳御免。
    何清漣氏の原題は;总理大位纵易主 经济颓势也难挽 http://www.voachinese.com/content/he-qing-lian-20141215/2558984.html
    同氏のこれまでの論考の日本語訳は;http://heqinglian.net/japanese/

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