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★香港の「文化宣伝戦」で「黒色宣伝」に遭遇した北京  2019年12月9日

Posted on December 12, 2019 By minya-takeuchi No Comments on ★香港の「文化宣伝戦」で「黒色宣伝」に遭遇した北京  2019年12月9日

 共産党国家は宣伝工作が大得意技で、「国家が流すデマ」(国家デマ)によって、簡単に正邪、黒白をひっくり返してしまいます。しかし、インターネット時代になってからは、ライバルの「民間デマ」が登場し、「国家デマ」は、これまでの特権的な地位を脅かされています。今年、香港で起こった「逃亡犯条例改正案」反対運動では、「国家デマ」は、人々から見透かされて物笑いのタネになってしまいました。

光復香港
 ★中共の香港宣伝戦の「阿Q式勝利法」

 香港メディアによれば、香港人が作った電子ゲーム「光復香港」(Liberate Hong Kong) に対抗して、北京も無料電子ゲーム「全国民は裏切り者を倒せ」(全民打汉奸)を出して対抗しました。このゲームを起動すると中国国旗の五星紅旗と香港を象徴するバウヒニアの花の旗が翻り、香港の街と、黄色いヘルメットに黒マスク、黒シャツのデモ隊を背景に、「外国の手先をやっつけろ」と大きな文字が浮かび上がります。

 ゲームが始まると、黒シャツ、黒マスク、ヘルメット姿のデモ隊が現れ、その中の8人の「裏切り者」を捕まえるように指示されます。8人とは、南宋時代の歴史上有名な”裏切り者”代表の秦檜と、「逃亡犯条例改正案」反対運動の中心人物7人、黄之锋(訳注1)、黎智英(訳注2)、岑子杰、李柱铭、何俊仁、羅冠聡 ,陳方安生らで、それぞれ注釈がつけられており、例えば、黄之鋒には「河童」「香港独立の頭目」、黎智英(訳注2)は「デブの黎」「香港を乱す金主」とかです。遊び方は簡単で、ゲーム画面から、靴や棍棒を選んで黒シャツを攻撃し、上記の8人を捕まえるとクリアです。全民打汉奸

 このゲームは、中国大陸内でしかプレイされていません。毛沢東時代と文革時代を体験した知識人として、私は、中共宣伝部が対外門戸を閉ざし、独りよがりの愛国娯楽戦争を行なってきたのを熟知しておりますが、今回、このゲームの紹介を見て、魯迅の「阿Q正伝』に出てくる「精神的勝利法」を思い浮かべてしまいました。

 阿Qは、辮髪を引き回され、頭を殴られると、「今の世界は話にならん。倅が親爺を打つ……」と自らに言い聞かせて、心のバランスをとって、「わしはまた勝利してしまった」と自分に言い聞かせるのです。

 ★中共の文化宣伝が「阿Q式」になったわけ

 こうした、相手の評価を貶める一方、群衆を動員してやっつける「阿Q式精神的勝利法」は、今始まったことではなく、中共は延安時代からやっていたことで、1949年、政権を握ってからは、ますます酷くなりました。

 思い起こせば、小学校時代、音楽の先生が生徒に教え込んだ唱歌の中には、例えば、「米国のおっさんは悪いやつ、笑顔でナイフを隠し持ち、なんでも奪って行き放題。土地から、殺人、放火まで、地球のものは俺のもの」「米帝はとっても悪いやつ。毎日まいにち悪さする。両手のナイフは血まみれで、その悪行は山のよう」といった歌詞がありました。蒋介石を罵るバージョンは「コノコノコノ悪人め」とか、文革時期には「東風が吹き、戦いは始まる。世界で誰が怖いのか。人民は米帝を恐れず、米帝は人民を恐れる。歴史法則にはかなわない」とかありました。50歳以上の人なら皆、今でも歌えるでしょう。(ジジの感想;戦前の日本でも、「出て来いミニッツ、マッカーサー、出てくりゃ地獄に逆落とし♫」とか、わしの母親は習ったとかw)

 こうした唱歌と、今の電子ゲームの「全国民は裏切り者を倒せ」は、本質的には同じ宣伝ツールで、中共は、政治的に勝てない場合には、大衆動員によって、言葉や子供の遊戯で相手を侮辱し、やっつけて、心理的な勝利感を獲得します。文革時代には、「7億人民のツバで、お前を溺れさせてやる」と言うのがありましたっけ。(原注;のちに人口が増えると、これが10億とか13億になったものです)

 ★愚民教育と敵を憎む心を育てる中共宣伝教育

 中共の宣伝とは、一種の愚民教育だとは、多くの人々が知っています。その目的は、統治しやすい、言うことを聞く羊の群れを育てることです。電子ゲームの「全国民は裏切り者を倒せ」には、もう一つ、敵を憎むように仕向ける狙いがあります。こうした宣伝文句で、長期にわたって教育を受けると、簡単に「打倒目標」への憎しみが育ちます。私が中国にいたころ(訳注8;何清漣氏は2001年6月14日に米国に事実上の亡命)、家に来ていた河南省出身のお手伝いさんがテレビを見ていて、「こいつ、アメリカ帝国主義より悪いやつ」とか言うので、私は冗談に「米帝主義者が悪いって、どうして知ってるのよ?」と聞いたら、眉をしかめて考え込んで、大真面目に「学校で、先生がいつもそう言ってたし、中央テレビも、新聞もそう言ってるし…まさか、嘘じゃないでしょ?」と言いました。

 香港向けの「全国民は裏切り者を倒せ」の目的も、ゲームを通じて香港独立派への憎悪を育てようということです。

★「国家デマ」 vs. 「民間のデマ」

 以上のような宣伝技法は、中共の百年近い歴史の中で無敵状態でした。中共も世論を独占する旨味をしっかり覚えて、世論捏造によって偉人や英雄を作り出し(原注;これは最近、いささか効き目が薄れていますが)、やっつけた政敵には世論で泥を塗りつけて、中共に有利な社会的ムードを作りだす、というのが、中共がお得意とするやり方で、毛沢東、鄧小平、江沢民の時代を通じて、ずっと変わらぬやり方でした。

 ところが、インターネット時代になって、これがすっかり変わりました。中共が政敵に泥を塗る「黒色宣伝」方法が、「民間のデマ」によって、「デマが政権を揺るがせる」時代になったのでした。

「黒色宣伝(ブラックプロパガンダ)」が何かをまず説明します。これは昔からあって、主に政治闘争で、無から有を生じさせ、うまく相手に泥を塗って、嘘の情報を内部情報などに仕立て上げて、敵方を混乱させ、動揺させるものです。「黒色宣伝」は、第2次大戦中、情報戦の大事な一部となったものです。2011年の中東北アフリカ4カ国でのジャスミン革命では、中国でも“@mimitree0 秘密树洞”というツイッタラーが、中国に”バーチャル革命”を引き起こしたことがあります。「2011年2月20日の午後2時から、全国大都市の中心広場で集会を開く」というツイートを流して、これを本気にした中国政府が全国で厳戒態勢を敷いたのでした。

 これは、中共紅色政権が、初めてでくわした「黒色宣伝」だと言えましょう。以後、中共政府は、仕方なく常時、ネットのデマをしょちゅう打ち消さざるを得なくなりました。2013年には、大規模なネットデマ取り締まり活動を行い、最初の「成果」をあげましたが、これはネット上で大きな反響と議論を起こしました。

 当時、中国国内で敢えて発言する勇気のあった知識人たちは、①デマと非デマを区別すべきだし ②「国家デマ」とは何か?「民間デマ」とは何か? ③中国は一体、いかなる土壌があってかくも多くの「デマ」が生じるんも何?と問いかけました。また、「デマ」と「反デマ」は、ある特別な歴史段階では、政府と民間の間の対立の隠喩である。中国の制度環境では、真実は容易には伝わらないし、伝わってきたものは、全てが真実ではない、と指摘しました。コラムニストの徐達内(訳注9)は、「デマ共和国」と題した一文で、「デマ共和国においては、デマと真実は、同一人物の二つの顔のようなもの」と書いています。別の人は、1976年の経験で「あのころ天安門広場で、”デマ”をよく耳にしたのだが、のちにそうした”デマ”はちっともデマでなかったと分かった」と言います。

 中国という、デマと暴力によって統治されたお国ぶりですから、デマの反省なぞされたこともないし、今後もないでしょうから、”民間デマ”で、国家デマに対抗するしかないのです。2015年の香港銅鑼湾書店の誘拐事件以後、国際社会は、事件の発端になった「誰々とその愛人たち」の内容真偽など誰も気にもかけなくなって、中共は、本屋の主人を誘拐したのは許しがたい出来事であり、言論と出版の自由に対する侵害行為だという一点に注目が集まりました。

 「逃亡犯条例改正案」反対運動では、もう様々なデマが天を覆わんばかりで、ネットでは政府側とプロテスターの情報の合戦場となり、各種のニュースの真偽をはっきりさせようという人はほとんどおらず、皆、自分の立場にあった話を選んで信じました。香港には世界各国の大メディアが支社、支局を置いているのですが、大多数のメディアは、中共に不利なニュースを伝える傾向がありました。その中で、「ドイツの声」が8月12日に、羅法という筆者名で「デマの嵐吹きまくる香港。それぞれの主張」では、当時流行した各種のニュースを判別し、「警察と民衆の衝突が激化し、デマだらけのネットで、『これこそ真相』競争が始まった」と書いていますが、このニュースのポイントは、「真相がどうかはどうでもよくなって、人々が何を信じたいかが重要になった」です。

 いかなる政権も、支えとなるのは国家と政権の信用です。しかし、この10余年の中共の文化宣伝と「デマが揺るがす中国」の短いs歴史を見ると興味深い現象があります。

 個人メディアの出現以前は、デマは山ほどありましたが、大多数の人々はやはり、デマを信じない道を選びました。しかし、2011年以来、プロテスターも「民間デマ」の政治的効果に夢中になって、次々と「デマが揺るがす中国」の行列に並ぶ様になりました。

 これまで、一方的に相手に泥をぬりたくってきた中共政権は、「黒色宣伝」の連続攻撃に逆に遭遇することになったのです。そして、今年の「逃亡犯条例改正案」反対運動では、中共側の「黒色宣伝」は、大陸でしか効果が上がらず、大陸の外では、絶対大多数の人々は、プロテスター側の話ばかりに耳を傾け、政府側の言い分を信じようとはしなかったのでした。(終わり)

訳注1;黄之锋;香港の民主化団体「学民思潮」の元リーダー、香港衆志事務局長、香港公開大学社会科学の学生)
訳注2;黎智英;民主派への寄付で知られる起業家
訳注3;岑子傑;香港民間人権陣線の組織者。2019年8月29日テロに遭い負傷。2019年10月16日にも。旺角でテロに遭い負傷。
訳注4;李柱銘;弁護士。民主党を創設、初代主席
訳注5;何俊仁;前民主党主席、前立法議会議員。テロに遭い負傷。
訳注6;羅冠聡 ;香港の自決権を掲げる香港衆志の党主席で、2016年香港立法会選挙で議員に選出されたが、2017年7月14日に資格を取り消された
訳注7;陳方安生; 香港の元政務司司長
注釈8;何清漣氏は2001年6月14日に米国に事実上の亡命
訳注9;徐達内; コラムニスト。上海看榜信息科技有限公司の創始者。中国の青年リーダーとも言われた。

原文は;北京对港“文宣战”遇到新麻烦

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