• ★武漢肺炎流行状況と中共データの胡散臭さ 2020年2月7日

    by  • February 7, 2020 • 日文文章 • 0 Comments

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     2月4日時点での中国の国家衛生健康委員会の統計では、全国で武漢肺炎と確認された症例は2万4324人で、うち少なくとも490人が死亡です。2月1日の流行統計データでは、それぞれ1万1000人と259人でしたから、4日で2倍以上の激増ぶりですが、中国の流行統計データが胡散臭く、本当はもっとはるかに深刻なのではないかと疑いをいだかせています。

     中国の公開データに基づいて、世界保健機構(WHO)で世界的な感染症への対策を統括するシルビー・ブリアン氏は、依然として「感染の大部分は中国の武漢を含む湖北省で発生しており、中国のその他の地域や同国外では、感染拡大阻止の対策が取られている」と主張。「現在は、一定地域内での流行を指す『エピデミック』の段階だ。感染症の世界的な流行を示す『パンデミック』の状態までは至っていない」と言い張っています。

     しかし、各国のウィルス学者の計算では、中国が公開している資料より深刻な結果がでています。ですから、中国の流行データは、大いに胡散臭いことを明らかにしておく必要があります。

     ★外国の専門家の計算では

     少なからぬ伝染病の専門家が、全く新型のこのウィルスは、容易にヒトに感染し、かつ持続的に効果を維持したまま人から人へと伝染する。グローバルな流行病になりうると指摘しています。新コロナ型ウィルスは、ほとんどこうした条件に合致します。

     専門家が一番心配しているのは、伝染する範囲がどのぐらい広いか、どれぐらいの人が発症するかです。それぞれが手元のデータで分析して推計を出しています。

     そうした専門家の推計数字は、中国政府の公開データよりはるかに高いものです。有名な英国の医学雑誌ランセットは1月31日に、香港大学の武漢肺炎モデル分析の結論を掲載しています。

     :1月25日までで、武漢市の7万5815人が、新型コロナウィルスに感染している。中国政府は1月25日に発表した診断確定例は1975例で、予期された感染者数の2.4%だ、と。

     ウォール・ストリート・ジャーナル紙2月4日の「武漢新型コロナウィルスの伝染力の強度は? 全世界の専門家が争って発表した研究報告」が掲載されました。

     その中で、ボストンのノースイースタン大学の研究は、旅行モデルと国際病例の確定診断数の概算モデルから得たデータとして、

    :1月28日までに、武漢の感染者数の中位の数字は3万1200人。

     中国政府が当日発表した数字は2261人でした。

     英・ランカスター大学のジョナサン•リードの研究では、やはり1月22日までに、武漢の感染者数は数万人で、「実際に診断が確認されたのは20人中1人に過ぎないと思っている」としています。

     感染率の高さについて。ウィルスの専門家が最近発表したいくつかの研究による推計では、患者1人が、平均で他の2〜3人に感染させるとしています。流行病学者はこれを「再生数」と呼びます。スイスベルン大学のクリスチャン・アルタウスは、新型コロナウィルスの再生数を2.2と見ており、他の学者も2〜3の間だと見積もっています。

     専門家は、この再生数を下げないと、全世界的な流行を招くと見ています。1月25日、英・インペリアル・カレッジの研究者の報告によると、1月18日までに、武漢肺炎は平均2.6人に感染させていました。これは、つまり中国が6割以上の感染を阻止しなければ、有効な流行阻止とはならないということです。

     無症状感染について。 専門家はさらに、大多数の患者が、発症してから5日後に、ようやく入院している。新型コロナウィルスは無症状でも感染するために、この5日間に多くの人を感染させている可能性を指摘。これが、今回の流行を、これまでにない難しいものにしているといいます。こうした病例は、中国だけではなく、ドイツなどでも発見されています。

     もし、診断が確定が、全体のたった20分の1だとすると、中国が2月4日に公表した2万4324人を20倍すると、49万人に近い人が感染したことになります。さらに再生数を加えたら、中国の流行の深刻度は、はるかに中国政府が認めている状態を超えてしまいます。中国の医療資源では、そんなに早い伝染に対して対応するすべはありません。

     このような危機にあって、流行状況をまだ隠蔽しようとするのであれば、大変な害を及ぼす愚挙です。

    ★武漢の死亡数と火葬業者の負担が引き起こした疑問点

     1月28日、武漢民政局は、新型コロナウィルスによる肺炎死亡患者の遺体の火葬は無料で行うと宣言しました。この宣言から、霊柩車と人手不足が明らかになりました。

     2月1日にはさらに、「死体輸送に袋が足りない。武漢葬儀館では全国からの寄付を募っている」という話がネットに伝わりました。これに対して、一般から、実際の死者数は、はるかに政府側の発表数を超えているのではないか?との疑問が起こりました。

     香港の「端传媒」(Initium Media)の報道では、漢口葬儀館の14基の火葬炉は、終日使われており、随時、各病院から死者が送られてくるので、従業者は過労状態だとのことです。

     政府側の発表では、2月4日までに、全国で490人の武漢肺炎患者が死者が出ました。うち武漢で死んだのは313人で、全国死亡者の約63%でした。もし、武漢の火葬能力が常態であれば、大した無理な数字ではありません。

     楚漢ネットが2018年10月10日に「武漢葬儀館は幾つ?場所と電話番号一覧」というページには、武漢には8つの火葬場があ李ます。他の資料をあたるとその能力は以下の通りです。

    新汉口殡仪馆年火化量2万前後;武昌殡仪馆年火化量7000前後;青山殡仪馆年火化量5000前後;新洲区殡仪馆年火化量6000前後;江夏区殡葬管理所年火化量3800;黄陂殡仪馆年火化量7000前後。

     これは、1日8時間運転の計算でしょう。別に蔡甸区葬儀館とウィグル人用葬儀場がありますが、詳細はわかりません。

     武漢肺炎死者を火葬しているのは、新漢口、武昌、青山の三つの火葬場だと言われます。この三つの火葬能力は合計して年間3万2000体ですから、毎月だと2700体前後です。現在、24時間三交代で運転するなら、毎月約8100体といったところでしょう。控えめに見積もっても、毎日の残業が普段の3分の1だとしたら、2700体プラス900体で3600体になります。

      政府の発表した全部の死者数が313体の武漢の死者に、普段の火葬数2700体を加えても3000体ちょっとです。これなら三つの火葬場が毎日、各3時間も残業すれば足ります。それがなぜ、24時間毎日フルに操業しなければならないのでしょうか?

     答えはありません。しかし「財経」が2月1日に「統計数字の外 彼らは『普通の肺炎』で死亡か」という記事に、答えの一部があります。

     :この時期に、武漢には大量の「普通肺炎」で死亡した人がいる。これらの人々は、武漢肺炎死者の名簿上には掲載されません。しかし、最後には、火葬場に来る。

      三つの火葬場はおそらく、毎日三交代ではないでしょう。そんなことをすれば職員の身体が持ちません。ですから、三交代で、毎日3分の1の残業をしたとして、火葬量から逆に計算して、8100体の理論上の火葬可能数から毎日3分の1の残業して処理している3000体を差し引いた差は5000体となります。その中位数をとれば2500、まあざっと約3000体です。
     これぐらいだと噂になっている武漢肺炎による死亡の実際の数字が、政府発表の10倍だというのに合致します。当然、これはただの机上計算に過ぎず、本当の数字は、政府の関係部門が発表するかどうかです。

     流行状況への疑いは相当広まっています。中国の専門家も表明しています。呼吸病と重篤疾患の専門家の中国工程院副院長で、中国医学科学院院長、北京協和医学院校長の王辰教授は、中央テレビの取材に対して、率直に武漢の状況は極めて厳しく、多くの人々が収容しきれてない、と語りました。

     それによって、家庭感染、地域感染がどれぐらいあるかは、未知数。だから今、いつ転換点になるかは判断できないと言いました。まtあはっきりと、実際のデータは、公表されたデータより大きく、どれぐらい大きいかははっきりしない、とも言いました。

     ネットには、誰かが1月30日以後、激増したデータから、政府が計画的に出してきた数字だと発見してこんなことを書いています。

    :変なウィルスだ。数学の名手なのだろう。1月30日には170人が死んで、診断確定されたのが7821人で2.1%、1月31日は213人が死んで9800人が確定で2.1%、2月1日は259人が死んで確定が11880人で2.1%、2月2日は304人で確定が17238人で2.1%、2月3日は361人で確定が14401人確定20471=2.1%、2月5日:493死/確定24441=2.1%;2月6日:564死/確定28605=2.1%」と。(訳注:実際は、2月5日は2.01%、2月6日は1.9%になる。もちろんこの投稿は一種のジョークですから。)

     中共の独裁制度と流行にさじ加減した「人から人にはうつらない」という情報は、疫病予防措置を怠らせて、武漢での流行を急速に拡大させました。これは、全国から世界に蔓延させた重要な要因であり、最後には62カ国に中国への乗り入れを、暫時見合わせるほどになってしまいました。

     今となっては燃えさかる火を消すようなものですが、それでも依然として流行情報を抑え込んでいるのは、ただただ災難をより大きくするだけです。幸い、海外では中国が出すデータをあまり信用していませんから、防疫の手を緩めることはないでしょう。(終わり)

     
    何清涟专栏:武汉肺炎疫情中的资料乌龙

    中国 何清漣

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    これまでの何清漣さんの論評の、翻訳はこちら。「拙速」でやってますので誤字、脱字ご勘弁。(電子本の方は校閲して直してあります。多分w) なお、お気付きの点がございましたらお知らせください。ツイッター → @Minya_J。

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