• ★集えば感染ルンです — 操業再開急ぐ中国(中共)と後難 2020年2月17日

    by  • February 18, 2020 • 日文文章 • 0 Comments

     中国式のやり方の最大の強みは、 あらゆる資源を集中して大きな事を実現する力です。 中共が「それ!」と一声命じれば、 全国民がこれに「オウ!」と答えて投入されます。 「大躍進」(訳注1)から、 科学技術開発まで、 特定地域に資源を集中投入する西部大開発方式(訳注2)など、 何度も成功を収めてきました。 

     しかし、 現在、 このやり方は大きな壁にぶつかっています。 疫病流行では、 統計は中共の指揮に従います。 しかし、 ウイルスは従わないからです。 

     ★経済情勢、 人を待たず

     ★武漢肺炎と企業の営業・操業再開 早すぎる危険 2020年2月11日
    で、 はっきりと書いておきましたが、 流行が過ぎ去っていないのに、 営業・操業を早めるのはダメです。 

     政府の経済成長、 企業の経済効率と労働者の健康の三つのうち、 労働者の健康一番大事でしょう。 10日や半月余計に待って、 流行ぶりが好転してから営業・操業を始めるのは、 三者にとって利益のあることです。 

     しかし、 北京の政府の高官たちにとっては、 経済成長の持続が、 大事です。 有能な人材として知られる官僚の黄奇帆(訳注3:元重慶市長、 現中央委員)は最近「新型コロナウイルス流行下の経済発展と製造業の操業再開に関する幾つかの提案」を発表しました。 これは政府の観点からみた操業開始重視の立場です。 

     黄奇帆は、 情勢に対してはっきり目覚めているというべきでしょう。 

    ;「流行を抑えることができなければ、 大量の中小製造企業は倒産する。 さらに重要なのは、 一部の脆弱な製造業の生産チェーンは、 破壊される公算が強い。 それはさらに長期にわたるマイナスの影響をもたらす。 物流の中断と制御不能の事態は、 産業チェーン、 供給チェーンの中断をもたらす。 それは米・中貿易摩擦よりも大きい。 また、 いったん途切れようものなら、 過渡期を迎え、 一部の産業は30年にわたって築いてきた基盤が失われ、 回復は難しい」

     と述べています。 

     黄奇帆は、 政府がやるべきことを明確に提案しています。 しかし、 「遠くの水は、 今の喉の渇きをいやすことはできない」です。 時間がかかる方法では、 急場の用に役立ちません。 

     ただ、 彼の、 遅々として正常化できない事に対しての心配ももっともです。 それは「流行が消えたら、 工場も消えていた。 これは流行そのものより、 もっと怖い」からです。 

     けれども、 黄奇帆の計算に入っていないことがあります。 統計データは、 中共の言うことを聞きますが、 ウイルス蔓延は、 党の指揮には従わないという点です。 

     不思議なことに、 多くの流行地域の投資銀行のエコノミストたちも、 はっきり中国のデータ捏造の習慣は承知しているはずなのです。 しかし、 共通の利益によって、 黄奇帆と観点がぴったり一致しています。 皆、 都市封鎖が中国経済に影響を与えると思っています。 

     西側国家の経済メディアも、 毎日毎日、 報道しているのは「中国中小企業の生死」と「武漢肺炎の経済的影響」で、 あたかも人間が天に勝てると信じて、 流行がなくなれば、 経済成長率はまた反騰すると思っているようです。 

     ★ウイルスは党の命令を聞かない

     中央の、 例えば発展改革委員会などは、 衛生保険委員会の流行データからしか流行状況を知ることはできません。 ですから、 次々に何度も操業復帰の号令をかけています。 しかし、 地方政府は、 現在、 逆に自分たちが第二の武漢市や湖北省になったら大変だと恐れています。 

     今、 中国では、 北京の新華社が「全国の多くの国営企業は、 それぞれ秩序ある操業生産開始をしている」と報じています。 しかし、 各地の地方政府は、 逆に都市封鎖、 省封鎖、 住宅地区封鎖、 道路封鎖に精を出す、 という奇妙な光景になっています。 

     北京の中央政府が職場復帰を焦っているため、 国家衛健委が出すのは、 それに合わせたデータです。 

     2月12日には、 国家衛健委員会のデータと、 湖北省の流行データが、 うまく合いませんでした。 国務院聯防聯控機構が記者発表を行い、 全国の新増加確定症例は2015例で、 そのうち湖北省の分は1638例、 擬似症例は3342例だいいました。 

     ところが、 数時間後、 湖北省が発表した流行報告は数字が違いました。 同省の同日の新たに増えた確定症例は14840例で、 国家衛健委の発表した湖北省分の1638例の8.1倍以上。 国家衛健委が、 当日全国分として発表した症例データの7.3倍以上でもありました。 

     地方政府は当然、 中国の統計データがいかに作り出されるかを百も承知、 二百も合点です。 

     中央機関が雲のごとく集まる北京市の市政府は、 地元の状況に基づいて、 断固たる即断を見せました。 

     2月14日、 全ての北京に戻ってきた人たちは2週間自己隔離観察すべし、 と命令したのです。 北京市委員会の機関紙「北京日報」は、 北京ウイルス予防工作組の通知を引用しています。 「今後、 北京へ戻ってくるすべての人々は、 皆自宅ので14日の団体隔離観察チェックを受けなければならない。 拒否したりすれば法的責任を追及される」。 さらに、 「北京に立ち戻った人々は、 所属する地域や職場の単位に報告しなければならない」です。 

     この矛盾した現象は、 別に北京の市政府が、 中央政府の諸機関組織と対立しているわけではありません。 ただ、 北京では数十件もの、 集団感染事件が起きているからです。 

     2月10日午後、 北京市新型コロナウイルス感染肺炎流行防止工作記者会見の席上、 北京市の疾病コントロールセンターの主任医師である呉疆は「現在、 北京市では全部で73の集団制流行が発生しており、 その66は家庭の集団制流行で9割を占める」と明らかにしました。 

     厳しい現実が、 北京市政府に、 隔離による拡散防止などの都市封鎖をやむなくさせているのです。 

     ★都市封鎖、 道路封鎖、 居住区封鎖

     中国政府は、 これまで集中力で大きな事をやってのけられることを誇ってきました。 今回の流行でも同じやり方です。 

     体制内の官僚たちが一番得意なのは、 体制内での運用です。 2月7日以来、 国家衛健委員会は、 16省にそれぞれ、 湖北省内の都市を一つずつ受け持たせて、 全力で湖北省内の治療任務を命じました。 

     ところが、 各省はそれを通じて、 北京の中央政府が必死になっても湖北省の流行の地獄状態は救えないことを知ってしまったのです。 ですから、 自分たちの省を第二の湖北省にしてはならないと、 各省の政策決定者たちは直ちに都市封鎖、 道路封鎖、 居住区封鎖の措置をとりました。 

     例えば、 杭州では都市封鎖だけではなく、 二日に一度、 1人だけ買い物に行って良いといった各戸封鎖をやりました。 「我が市の流行は深刻では何が、 寧波や温州など流行地域からの流入を阻止する必要があるので」ということでした。 

     江蘇省無錫市は、 8日に、 「湖北省、 浙江省、 広東省、 河南省、 湖南省、 安徽省、 江西省など流行の重い地域からの労働者を、 一律に戻るように説得」しました。 明らかにウイルスが人員とともに流入するのを警戒して、 自分たちが武漢市や湖北省の二の舞になることを恐れたのです。 

     見たところ、 東部の各省はすでに、 「都市自衛戦」の局面です。 流行が深刻で、 あるいは蔓延が心配なところでは、 学校も、 工場の欠員による操業停止も恐れず、 外部からの人員流入を阻止しようとしています。 

     地方政府のこうした選択は正しいのです。 全国各地の集団感染事例は、 今も不断に発生しています。 ネットに流れている「職場復帰後、 すでに4企業で集団制感染発生。 全部隔離。 状況は以前深刻だ」では、 4つの企業が、 操業復帰以後、 集団感染したと伝えています。 

     2月14日には、 重慶大足工業団地管理委員会の署名が、 ネット上に流れました。 2月10日、 巴南地区の攀鋼重慶チタニウム会社が、 市が規定したルールに従って管理を行わなかったため、 集団性の深刻な感染事件を引き起こし、 2人の確定患者が出た。 1人は無症状の陽性患者で、 131人と密接な接触を持っていた、 とのことです。 

     2月8日には、 湖南省の婁底市のセメント工場で、 新型コロナウイルス症例が確認され隔離されました。 

     隔離前にこの患者は何度も集団の家族パーティに参加しており、 最終的には、 両親、 妻子、 子どもなど5家族10人に感染させた。 現在、 接触のあった141人が集中隔離を受けていると報じられました。 このほか、 山西省、 蘇州でもそれぞれ1企業で感染者が発見されています。 

     中国のサプライチェーンは、 深くグローバルシステムの中に組み込まれています。 今回の流行で、 多国籍企業は、 中国以外のサプライヤーを求めざるを得なくなります。 この種の危険を回避することが、 流行後には、 常態化するでしょう。 それは、 中国が世界の産業のサプライチェーンの中で占める地位を変えるでしょう。 

    武漢肺炎の流行は、 短期間内には収束しますまい。 

    これからは
     ⑴ 流行の最盛期が過ぎなくても、 操業復帰を強行すれば、 1億人以上の流動と工場労働者の集団がに二次的流行の災難を招きます。 その結果は、 急いでも無駄で、 反対に深刻な苦境を招く。 

     ⑵ もう事態を逆戻りさせることはできない。 グローバリズムの恩恵の濡れ手に泡の大儲けが消えてしまった後、 どうやって自国経済を発展させるか。 

     この二つの点で、 中国は準備なければなりません。 (終わり)

     訳注1 「大躍進」 毛沢東が1958年から1961年までの間、中華人民共和国が施行した農業と工業の大増産政策。
     訳注2 西部大開発 東部沿海地区の経済発展から取り残された内陸西部地区を経済成長軌道に乗せるために実施している開発政策
     訳注3:黄奇帆 元重慶市長、 現中央委員

    原文は。 群聚感染:中国急于复工的灾难性

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