• ★武漢肺炎ウイルスを米国になすりつける中国(中共) 2020年03月14日

    by  • March 15, 2020 • 日文文章 • 0 Comments

     3月12日、  武漢肺炎は、  全世界の136の国家に伝染しましたが、  中国外務省のスポークスマン・趙立堅は、  武漢肺炎(新型コロナウイルスCOVID-19)の流行は、  米国の軍人によって武漢に持ち込まれたと言いだしました。 そして「米国は、  我々にちゃんと説明すべきだ」と表明したのです。 

     この高級外交官が個人のツイッターで発したツイートは、  中国メディアによって広範に伝えられました。 、  武漢肺炎ウイルスを米国のせいにしようというこの動きは、  自分たちの責任を他に押しかぶせようとする大きな戦いの第二回戦です。 第一回は、  武漢市長の周先旺が、  中央政府機関に押し付けたのですが、  今回は世界の舞台となりました。 

     ★鍾南山の推測が導いた「ベストチャンス」

     ウイルスを米国のせいにしようというのは、  2月27日に、  下準備がされました。 その日、  中国国家衛生健康委員会の専門家会議リーダー、  工程院士の鍾南山が、  広州で初めて、  「流行は中国から始まったが、  ウイルスの起源は必ずしも中国ではないかもしれない」と語ったのです。 

     中国(中共)の宣伝部門は、  これを見てシメた!とばかりに、  ネットを通じて、  米国に責任をなすりつけ始めました。 習近平も、  人工知能(AI)を活用して、  ウイルスの起源を明らかにせよ、  と命令しました。 

     でも、  中国外交部(外務省)が、  なすりつけに加わった理由は、  3月11日に、  米国下院の公聴会がきっかけです。 

     ここでアメリカ疾病予防管理センター (CDC)のロバート レッドフィールド局長が、  米国内での「インフルエンザ」の死者の中に、  実際には新型コロナ(武漢肺炎)による死者が確かにいたことを認めたからです。 

     これは事実で、  ワシントン州も2月26日にカークランド養老院での2人の死者は、  武漢肺炎だったが、  最初はインフルエンザだと思われていたのです。 

     趙立堅は、  この絶好のチャンスとばかり、  米国になすりつけにかかったわけです。 彼のツイートは、  たちまち話題となり質疑の嵐を呼びました。 そこで自分の主張の根拠として、  数時間後、  カナダのCentre for Research on Globalizationの記事を引用したものです。 

     その筆者は、  新型コロナウイルスの最初の機嫌を、  米国のフォートテドリックの生物化学研究ラボの可能性がある、  としていました。 しかし、  いかなる証拠も出してはいませんでした。 

     データでは、  この作者は、  前上海復旦大学の客員教授で、  マネジメントコンサルタントでビジネスマンのラリー・ロマノフです。 この中国研究機関と深いつながりのある筆者が、  このような証拠のない文章を出し、  それを外務省のスポークスマンが引用して、  読者に転載を促すというのは、  ただの個人的な粗忽な行為とするには無理があります。 

     中国は「外交は、  軽視してはならない」でやってきました。 毛沢東時代のもっとも傑出した中国の外交官の喬冠華(1913〜1983)が国連総会(1971年、  中華人民共和国が国連代表権を得たことにより同国初の国連代表団団長として国連総会で演説)に、  毛沢東の遺言として「既定方針どうりやる」で、  もしそれに失敗したら外交官としてのキャリアは終わりだと言いました。 

     もし、  上からの意向がなければ、  趙立堅は、  こうしたことはできるはずがありません。 ですから、  趙立堅の今回のツイートは、  鍾南山の「流行が中国で始まったが、  ウイルスの起源は中国とは限らない」という話をエスカレートさせたもので、  明らかに、  流行の発生源を米国に押し付けようというものです。 

     しかし、  趙立堅がこうした発言をするように命じられた時、  2019年の世界軍人運動会に関連して、  「新型コロナ」にからむ疑惑が、  とっくに存在していたことまでは考えていなかったのでしょう。 

     疑いを引き起こしたのは、  湖北省人民政府がネットに掲載した文章でした。 

    趙立堅のツイッター発言

     ★湖北省政府はなぜ、  何ヶ月も前に知っていたのか?

     武漢肺炎が初めて発生し、  中国の国家監察委員会は、  死亡した医師の李文亮問題で調査班を派遣しました。 この間、  中国のメディアは統制が取れていませんでした。 中共理論機関誌の「求是」は当然、  中央政府の習近平のいうママでしたが、  長江日報などの地方の党報は広東省系だったので、  自省のために大声をあげました。 

     で、  メディアは、  一時「百花斉放」状態となって、  多くの情報がネット上に伝わりました。 「2019年世界軍人運動会(ミリタリーワールドゲームズ、  武漢で開催)」はこうした中から、  湖北省の政府側の情報として流れ出たものでした。 

     私がこれを書いている現在、  湖北省政府のサイト上には、  まだこの《軍運會航空口岸專用通道開通測試 將迎來比賽器材入境密集期》(2019年9月26 日)(「軍運動会航空出入国検査専用ルート開通試験。 競技用機材の搬入集中期に向けて)が掲載されています。 (なんと、ジジの翻訳しとる2020年3月15日午後3時時点にもありまするな)

    :9月18日。 武漢税関連合軍運動会執行員会は、  武漢の天河空港で演習を実戦形式でおこなった。 「国の門の安全を守り、  軍事運動会を無事に」というテーマで、  応急処置のリハーサルを行った。 演習は、  旅客通路で、  核物質が発見され、  また通路において、  新型コロナウイルス感染者が発見され、  ウイルス感染への処置を、  すべてのプロセスで行った。 訓練は流行疫学調査、  医学的一斉検査、  臨時検疫区域設置、  隔離実験、  患者の転送と衛生処置など多方面にわたって実施された」

     以上の中で日付に注目して欲しいのです。 ウィキによれば、  世界軍人運動会は、  2019年10月18日の夜から行われ、  中共中央総書記・国家軍事委員会主席の習近平が開幕を宣言し、  2019年10月27日に閉会式が行われました。 

     つまり、  中国政府は、  この10日間の世界軍人運動会の正式開幕の一カ月前に、  すでに中国で新型コロナウイルスの公共衛生事件が発生すると知っており、  そのために予行演習を行っていたことになります。 

     世界で過去にたくさんの流行病が起こったことはあります。 しかし、  「新型コロナウイルス」という言葉は、  武漢肺炎の爆発的発生以前には、  ウイルス学会以外では、  一般人には知らていなかった言葉です。 爆発してからも、  いったんは、  SARSと呼ばれていました。 

     湖北省委員会関連の指導者たちには、  誰もウイルス学の専門家はいません。 それが、  よりによって自分たちの知らないウイルスを予期して防疫演習を行ったというのは、  湖北省政府が神のごとき予知力をもっていたとしか言いようがありません。 

     これから推測すれば、  湖北省委員会、  省人民政府は、  武漢の世界軍人運動会期間中、  新型コロナウイルスが流行すすることを知っていたわけですから、  それには二つしか可能性がありません。 

     一つは、  誰かが、  世界軍人運動会の期間に新型ウイルスをばらまく計画を立てており、  湖北省委員会と省人民政府が、  知っていたので、  転ばぬ先の杖とばかりに準備していた。 

     もう一つは、  中国側が、  ペンタゴン(米国防総省)にスパイを潜入させて、  米国軍人が新型コロナウイルスを中国に持ち込んで、  中国人民に損害を与えようとしていたという秘密を、  事前に中国側に通報していたか。 でなければ、  中国側が分かるわけがありません。 

     外務省の趙立堅スポークスマンは、  これほど重要な非難を公開で行った以上、  世界の信用を得るためには、  まず湖北省政府がどうして、  2019年の世界軍人運動会の開幕一カ月前に、  新型コロナウイルス防止訓練を行えたのかに関して、  十分な説明を行うべきでしょう。 

     この問題をはっきりさせずして、  論旨は完成しません。 米国になすりつけるにしても、  このポイントは外せません。 現在、  中国政府がこの重要なデータを消そうと思っても、  無駄です。 インターネットには記録が残りますし、  思うにこれはもうネット上に流れていましょう。 私も保存しました。 

    湖北省政府が掲載したウエブサイトの記事

     もう一つ、  趙立堅のニュースに関連する話は、  世界軍人運動会の期間中、  5人の外国軍人が新型コロナウイルスに感染して、  武漢の金銀潭医院に入院治療を受けたことです。 これは中国の南方周末2月23日の「金銀潭医院 軍人運動会の外国選手のマラリア、  新型コロナとは無関係」で否定されています。 中国の五毛水軍が趙立堅の応援に騒いでいるだけです。 


     ★米国の強硬な反応

     米国の国際的地位は、  オバマ大統領の時期に比べると大幅に低下していますが、  それでも、  中国が勝手に罪をなすりつけるのをだまって甘受するまでには、  なっていません。 

     中国政府側が、  何度も武漢肺炎ウイルスが、  国外から入ってきた可能性を排除しないと表明したことに対して、  米国のポンペオ国務長官は「武漢肺炎だ」と中国の透明度を欠いていると批判。  婉曲に、  中国に対して、  無から有を生み出して、  他人に罪をなすりつけるなと言っています。 

     趙立堅がツイッターで、  米国の軍人が2019年世界軍人運動会で、  武漢に持ち込んだと発表したのに対しては、  米国は、  ただちに反応しました。 
     国務省のデービッド・スティルウェル国務次官補(東アジア・太平洋担当)は、  直ちに中国の崔天凯・駐米大使を呼び出し、  大変厳しく、  中国外務省の趙立堅のツイッター発言は、  公然たるもんで、  全世界を間違った方向に導く宣伝であり「陰謀論をばら撒くのは危険でありデタラメだ」「我々は中国政府に注意を喚起したいが、  自分たちは中国人ミント世界の利益のために容認したりしない」と言いました。 

     同じ日に、  記者会見でこのことをきかれたトランプ大統領は、  「彼は(趙立堅)の話は、  おれが習近平国家主席と話したのとは違う」「習近平は、  ウイルスがどこから来たのか知っているし、  私も知っている」と答えました。 

     北京が、  趙立堅を使って極めて挑発的に他人に罪をなすりつけようとする言葉を吐いたのは、  ひょっとすると米国での流行状況が大変なことになっているので、  こんなことを言ったって、  構っている暇がないだろうから、  今のうちだ、  と思ったのかもしれません。 

     この種の罪のなすりつけは、  人々に信用はされなくても、  混乱させてしまう効果はあります。 

     その結果がどうなろうと、  北京はもう慣れていますから、  大したことはないだろうとタカをくくっているのでしょう。 

     しかし、  こうした汚い戦場泥棒みたいな行為は、  米国にさらにはっきりと、  中国のならず者政権という正体を知らしめ、  応報はあとから来ることでしょう。 (終わり)

     原文は;何清涟专栏:武汉肺炎再「甩锅」 美国拒背黑锅 

    中国 何清漣

    中国2018 中国2017 中国2016 中国2015

    これまでの何清漣さんの論評の、翻訳はこちら。過去のものはウィンドウズやMacのサファリでは、句読点が中央配置になります。Macのchromeがおすすめです。なお、「拙速」でやってますので誤字、脱字ご勘弁。(電子本の方は校閲して直してあります。多分w) なお、お気付きの点がございましたらお知らせください。ツイッター → @Minya_J。

    中国 何清漣
    Print Friendly, PDF & Email

    Leave a Reply

    Your email address will not be published. Required fields are marked *