• ★「粉紅軍団」 — 中共の「量産型義和団2.0」 2020年4月16日

    by  • April 20, 2020 • 日文文章 • 0 Comments

     この2カ月、  中共は、  「大V」とよばれる読者数の多い大物のツイッターアカウントの買収や、  古いアカウントの購入、  新たなアカウントの登録によって、  中共が制御できなかったこのSNS、  ツイッター占領作戦を開始しました。 

     私の「武漢肺炎の災難は「中国製造」(メイド・イン・チャイナ)の危機の始まり」というツイートは、  粉紅たち(訳注:中共支持者の青年層、  さしずめ”ネトウヨ”)に大いに注目されているらしく、  コメント欄に、  たくさん登場しています。  私も、  この”中国製ネトウヨ”たちが世界の情勢や、  中国の現状をどうみているかをウォッチして、  彼らの言動が120年前の義和団に匹敵するものだと気がつきました。 

     3月から、  米国投資研究機関のブレトン=ウッズ研究所、  経営コンサルティング会社のA.T. カーニー、  ブルムバークの資本転移の最新データでは、  「中国製造」の現状と将来に関して、  少なからぬ分析をしています。  その共通の結論は、  「中国製造」の時代は、  すでに終わった、  です。 
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     武漢肺炎禍とその世界的蔓延後、  世界の投資家たちの選ぶ土地は、  30年前のコスト第一から、  米・中貿易戦争の始まり以来の関税リスクの考慮に至り、  いかにしてシステム的なリスクに対応するかになっていました。  ですから、  外資は次々と中国を離れ、  どこへ行こうかと考えています。 

     中国版ネトウヨたちは、  中国経済が高度に対外的に依存したものだという現実を無視して、  逆に、  世界が「中国製造」から離れられっこないと思っています。  彼らのコメントに、  井の中の蛙、  無知は何も恐れない有様がはっきり伺えます。 

     例えば、  「いかなる投資機関も、  皆、  象を撫でる群盲に過ぎない」とか「米国資本が本国に戻るなら、  米国人が1枚100米ドルもする手ぬぐいを買って、  スーパーでトイレットペーパー争奪戦を演じることになる」、  「米国人が、  今の10倍、  20倍もする日用品を購入したのなら、  中国を離れるがいいさ、  でなきゃ中国におとなしくいたほうがいいよ」といったことです。 

     これは、  欧米でのマスク不足に対して、  彼らが「中国がお前らにマスクをやらないから、  お前ら、  ウイルスにかかってしまえ」と同じものです。 

     これで思い出したのは、  1840年のアヘン戦争後の、  清朝の高官たちの有名な「敵情分析」です。  清朝の軍隊は、  西欧の銃器の前に壊滅してしまったのですが、  一部の賢い大臣たちが、  皇帝に奏上した作戦は「毛唐めらは、  足がまっすぐで曲げられないと聞く。  だから伏兵を道の脇に伏せておいて、  竹竿でひっかけて倒したら起き上がれないだろう、  そこへ一斉に切り込めば良い」「西洋の大砲や銃は汚物を嫌うそうだから、  大量の糞や婦人の月経の血をかければ、  役に立たなくなるにちがいない」でした。 

     それから180年経って、  お国ぶりはやっぱり変わらず、  民の中にも少なからず同様の人々がいるようです。  ”ネトウヨ”諸氏は、  たぶん自国の経済メディアも読まないでしょうし、  近年の外資撤退のニュースもご存知ないのです。 

     外国企業が中国から撤退する動きは、  もう10余年前から始まっており、  最初はアパレル、  靴製造などのローテク産業から、  香港、  台湾の中小資本が撤退しました。  米中貿易戦争が始まってからは、  日本や台湾の電子産業も次々に撤退し、  蘇州や無錫などのハイテク工業団地も「空き家」になりました。 

     そして、  今年の武漢肺炎禍が全世界に広がってからは、  ”ネトウヨ”連が、  米国や欧州の深刻な流行に万歳を叫んでいた時、  外国からの発注が大量になくなりました。  残ったのは、  マスクなどの防疫関係物資だけで、  工場は次々に門を閉じ、  労働者は大量に失業しているのです。 

    中国 何清漣

     ★「中国製造」が世界の趨勢だった時代は終わった

     前述の、  米国投資研究機関の結論は、  「『中国製造』が、  全界のハイテクの大きな方向だった時代は終わった。  中国の製造業は深刻な衰退を迎える。  では、  どの国が次のグローバルな製造業の中心になるか。  米国と隣接するメキシコが注目されている」です。 

     私の、  関連予測のツイートの後には、  多くのネトウヨ連のコメントがありました。  「メキシコにはそんな能力はない、  メキシコ人は怠け者で能力も低い」「メキシコは麻薬天国で、  社会の治安が悪すぎる」といった、  メキシコは、  中国ほど良い条件はなく、  米国資本が、  中国の代わりにメキシコを選ぶのは馬鹿げているというものでした。 

     こうしたコメントは、  以下の事実をご存知ないのでしょう。 

     トランプ大統領は、  メキシコ、  カナダ政府と3年近い交渉の末、  25年間続いた「北米自由貿易協定」に代わる「米、  メキシコ、  カナダ協定」を締結しました。 

     そして「トランプ大統領が賛成するものには、  すべて反対する」でやってきた民主党のペロシ下院議長とアメリカ労働総同盟・産業別組合会議の議長も渋々、  これがウィンーウィンの協議だったと認めたのです。 

     ”ネトウヨ”連は、  当然ご存知ないのですが、  この20数年の間、  米、  日、  欧州の企業は、  米国とメキシコの国境線に2千社以上の企業が、  2千以上の組み立て工場を建設し、  50万人以上のメキシコ人を雇用しています。  米国は、  国境地帯の主要なコンポーネットパーツ需要地であり、  1700億ドルの部品がメキシコ人によって組み立てられたのち、  欧米に輸出されています。 

     米国とメキシコの経済関係に無知なまま、  ”ネトウヨ”たちは、  国際的な投資研究センターより、  自分たちが賢いとおもっており、  中共の宣伝する「外資撤退中国論恐るに足らず」を信じ、  中国という「投資天国」から撤退するなら、  外資は行き詰まるだろうとおもっています。 

     ミレニアル世代は、  あと10年もしたら社会の中堅になっていきます。  一国の未来は、  その国の若者を見ればわかります。  習近平が、  こうしたネトウヨ軍団を、  自分のネット上の親衛隊に育て上げ、  SNS上で「奴らをやっつけろ!」と叫ばせて「中国だけが偉大なのだ」といっていい気分になっているのは、  一時的には楽しいかもしれません。 

     しかし、  国家の未来をどうするのかと考えれば、  こうした、  うぬぼればかり強い愚かな世代をつくりだし、  国際的な主流の文明構造には、  とてもはいれない「義和団2.0」を作り出したことは、  中国の未来を破壊してしまうもので、  これは、  国家に対す最大の犯罪なのです。  (終わり)

     原文は:粉红军团─中共量产的义和团2.0

     

    これまでの何清漣さんの論評の、翻訳はこちら

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