• 何清漣 ★2020米国大統領選挙における「Z世代」の役割   2020年8月27日

    by  • September 24, 2020 • 日文文章 • 0 Comments

    米民主党全国代表大会(DNC)で発表された政策要項は、ジョー・バイデン大統領候補とバーニー・サンダース上院議員が同意した内容よりも、かなり中立的なものになっています。が、それでもやはりサンダース系の社会主義者に対して、学費無料、巨額のグリーン・プログラムへの投資によって青年に職場を与える、つまり環境保護NGOへの投資を増やし、「Z世代」(訳注:1990年代半ば以降に生まれた世代)に対して手厚い措置を講じるとしています。年齢と人種という人口構造の変化に期待するのが、民主党の長年の戦略で、2020大統領選挙への民主党の希望の存在なのです。

    中国 何清漣

    中国2018 中国2017 中国2016 中国2015

    これまでの何清漣さんの論評の、翻訳はこちら

    過去のものはウィンドウズやMacのサファリでは、句読点が中央配置になります。Macのchromeがおすすめです。なお、「拙速」でやってますので誤字、脱字ご勘弁。(電子本の方は校閲して直してあります。多分w) なお、お気付きの点がございましたらお知らせください。ツイッター → @Minya_J。

    中国 何清漣

     ★人口構造の変化が民主党の基盤を保証

     オバマ前大統領が深謀遠慮で残した政治遺産中の大きなものは、大々的にアフリカ系ムスリム人口とラテン系人口を引き入れ、民主党の今後永続的な票田にしたことです。こうした少数民族はネイティブの黒人と同様に、「アイデンティティ政治」(訳注:社会的不公正の犠牲になっているジェンダー、人種、民族、性的指向、障害などの特定のアイデンティティに基づく集団の利益を重視、代弁する政治)の受益者です。

     もう一つは、左翼が1968年後に始めた「体制内ロングマーチ(訳注;長征=迂遠な道を経て天下を狙う)」の中心を大学の教壇において、次々と左翼大学生世代を育てたことです。オバマの頑張りは実って、結果は大変良好で、2020年の大統領選挙ではついにその実りを収穫する時が来ました。

     ブルッキングス研究所上級研究員であるウィリアム・H・フレイ氏は、米国の人口動態の変化と政治の関係を長年研究してきました。今年7月彼が発表した研究は、民主党が勝利を確信する根拠となりました。米国勢調査局のデータによれば、2019年7月にミレニアル世代(1984〜1995年生まれ)Z世代などの若者の総数が1億6600万人に達し、全国人口の50.7%となって、36歳以上の米国人1億6200万人を超えたのです。

     ミレニアル世代は企業や政府において影響力を担うようになったのです。ミレニアル世代とZ世代は、人種面ではさらに多様化しており、その半分が人種や民族的にマイノリティです。この数字は十分根拠のあるものですが、それ以上に興味深いのは、ミレニアル世代と白人の間には、経済と政治における摩擦が周知のことだ、という判断です。

     この仮定に基づいて、著者らは、彼らは以前の世代よりも人種構成も多様であり、民主党に投票する可能性が高いことを意味しているはずだと推論しました。この仮説は作者が数年前から唱えているもので、例えば「ミレニアル世代 — 米国の多元化する未来への人口の架け橋」(2018年1月)があります。

     米国人口の人種・年齢の構造を変え、民主党の長期的な票田とするのは、同党の長期戦略で、これは、★人種構成と社会主義 — 米国・民主党の”カラー革命”進行中 2018年11月12日に書きましたので繰り返しません。

     ★ミレニアル・Z世代は天然の民主党支持者か?

     しかし、8月13日、米大手調査会社ピュー・リサーチ・センターの調査で、前述したブルッキングス研究所の報告書の憶測を完全に覆しました。調査によると、18歳から29歳までの有権者は、共和党のドナルド・トランプ大統領であれ、民主党の対抗馬ジョー・バイデン候補であれ、特定の大統領候補者を強く支持している割合がほぼ同数であり、トランプ氏は10%、バイデン氏は11%と、いずれも極めて低い数字となっていたのです。

     さらに注目すべきは、ピューの調査では、18歳から29歳の67%が「バイデン支持」か「バイデンに支持に傾いている」と答えましたが、30%がトランプ氏に投票すると答えています。 トランプ支持者の割合が高いことは、「トランプ支持者は大半が高齢者であり、ミレニアル世代は基本的に民主党を支持だ」という一般的な認識と矛盾しています。

     この一般的認識は、上述のブルッキングズ研究所のウィリアム・H・フレイのもので、筆者も何度も検討しました。

     ブルッキングス研究所シンクタンクでの権威と、人口統計学の権威としてのウィリアム・フレイの立場を考えると、彼の研究は、事実上、全てのメディアや米国の大多数のコメンテーターが引用している文献の基礎として、ミレニアル世代の政治動向の科学的根拠となっています。さらに、2018年以降、彼が発表した研究には、「Bridges」の記事「U.S. Diversifying Even Faster Than Expected, According to New Census Data」(2020年7月1日)、「Less Than Half of U.S. Children Under 15 Are White, Census Shows」( (2019年6月24日)があります。

     これらの記事は、左派メディアや民主党の選挙戦略の参考にされています。 「The Atlantic Monthly」に掲載された記事「Trump’s America Is Slipping Away」(2020年7月9日付)で、引用されている人口統計学的・世代的な政治的傾向はすべてウィリアム・フレイの調査によるものです。以前、ニューヨーク・タイムズ紙に掲載された 人口の人種的多様性の分析も彼の研究から引用されています。

     けれども、多くの調査の中ではナイト財団がカレッジパルスに委託して発表した全国アンケートだけが、なんとかウィリアム・フレイの推定値に辛くも近づいた値を示していると言えるだけでした。これは8月9日から12日にかけて、全日制大学生4000人のサンプルで行われたものです。カレッジパルスがモバイルアプリを通じて行い、全国を代表するように調整されていました。この調査では、対象となった学生の7割がバイデンに投票すると答え、トランプ支持すると答えたのはわずかに18%でした。

     どうも、X世代、Z世代はほとんど全員が民主党の支持者になるというのは、いささか楽観的過ぎるように思えます。民主党はますます左傾化していますが、それでも集団加入したサンダース一派の願い通りにはなっていません。

     ところで、ハリス・ポールが民主党全国代表大会の期間中の8月17日から22日に行なわれたネット上調査によると、2263人の有権者回答の結果では、18歳から39歳の対象者の59%が「社会主義国家で暮らしたい。資本主義国家では暮らしたくない」と答えており、これは去年より9ポイント増えています。

     この意味するところは、バイデンは民主党内の極左派からの熱烈な支持は得られていないということです。

     この調査では、サンダースが長い間、最も熱望されている英雄的政治家で、54%が支持しており、反対の意見の持ち主はわずか36%だということです。

     民主党の強い共通の気持ちはトランプをなんとしてもやっつけることです。サンダースの支持者たちはこれを理由にバイデンを支持するように説得されていますが、どうもあまり熱が入らないようです。上述の調査で、18歳から29歳の有権者の79%が態度を表明していません。彼らはもともと投票に行かないのかもしれません。

     現在、民主党は中間的な有権者を獲得しようと、バイデンの選挙公約を修正しており、こうした青年たちの不満を買っています。こうしてみると、民主党が勝利を得るという基本的な保証は、かなり割引した方がいいでしょう。

     
     ★民主党の計算外の変化

     ウォール・ストリート・ジャーナル紙は8月25日に、「アンケートで不利なトランプは危ない? 見過ごされている有利な点」という記事で、いくつかのデータを挙げています。

     2020年、白人有権者の間でのトランプ氏の支持率は五分五分に上がっています。4年前には白人有権者の支持と不支持はそれぞれ54%と35%でした。ラテン系では31%ですが、4年前は28%でした。

     このほか、トランプは経済のテーマでは大幅にバイデンをリードしています。記事はさらに、ウォール・ストリート・ジャーナル紙とNBCニュースが7月に実施したアンケートから、どちらとも決めておらず、11月には「役割を果たす」可能性のある有権者」(つまり中間層)は、トランプと共和党に対してオープンな姿勢であるとしています。

     共和党支持の有権者は、民主党支持者に比べてより熱心です。データでいうと、RNCの第一夜の視聴者は3910万人で、DNCより1000万人多かったのです。これはテレビ、ニュースメディアの生中継と選挙戦の生中継が含まれており、有料メディアは含まれません。反トランプの急先鋒であるCNNのホストであるウルフ・ブリッツァー氏でさえ、「賛成するにしても反対するにしても、RNCの第一夜はよく練られていて、非常に効率的だったと思う」と言わざるを得ませんでした。

     ギャラップ社の8月17日の世論調査では、最も重要な変化がありました。アメリカ人が最も重要視する問題で人種問題が、経済、犯罪、外交、中国との関係より下に置かれたのでした。6月から8月の間、人種問題はを最大の問題としていた米国人の数が半分近くに減ったのです。

     民主党の「必殺の武器」はBLM運動です。今回バイデンの副大統領候補に選ばれたカマラ・ハリス女史は、「アイデンティティ・ポリティクス」の観点から選ばれました。しかし、BLMが大っぴらに登場してから、さまざまな支持表明が出され、非難する声はなく、確かに全米は沈黙に包まれました。

     しかし、その結果、全米の刑事犯罪率が激増し、ニューヨークからは、約50万人の金持ち連と中産階級が次々に逃げ出し、犯罪(すなわち公共の安全)が、米国人の第二の大問題になりました。つまり、BLM運動の効果は短命で、米国の多くの年から公共の安全が失われ、民主党のアイデンティティ・ポリティクスのカードは、うまく働かなくなったのです。

     アイデンティティ・ポリティクス、ミレニアル世代を擁護する民主党に加えて、郵便投票が民主党の今回の選挙における三大兵器です。しかし、民主党が社会主義を全面的に取り入れようとしていることを除けば、ミレニアル世代が全部民主党支持ではありません。ですから、民主党は、現在、郵便投票だけは守り抜かなければと頑張るのです。そして、郵便投票は不正が行われやすいので、共和党の強烈な反対に遭っています。(終わり)

     原文は;2020美国大选,Z世代能主沉浮?

    202008292

    将希望寄托在人口结构(年龄、种族)的改变上,是民主党行之多年的战略,也是2020大选民主党寄望所在。

    美国民主党在全国代表大会(DNC)上发表的政纲,虽然比拜登-桑德斯联盟商定的政纲向中间退了不少,但还是特别关照了桑德斯派系社会主义者的利益,在免除学费、投入巨资兴办绿色计划让年轻人充分就业——即多投资环保NGO,充分照顾Z世代的利益。将希望寄托在人口结构(年龄、种族)的改变上,是民主党行之多年的战略,也是2020大选民主党寄望所在。

    人口结构的改变保证了民主党的基本盘

    奥巴马深谋远虑,他留下的政治遗产当中,一项就是通过大规模引进非洲穆斯林人口及拉丁裔人口,为民主党构建了长达几十年的票仓,这些少数族裔得到优待,与美国本土黑人一道成了“身份政治”的受益者。另一项是左派自1968年之后开始的“体制内新长征”,核心就是占据大学讲台,培养出一代又一代的左派大学生。奥巴马身体力行,参与执行得非常好,到2020大选终于可摘硕果。

    美国布鲁金斯学会的高级研究员威廉·弗雷(William H. Frey)长期致力于研究美国人口结构变化与政治的关系。今年7月他发布新的人口研究报告被广为引用,成了民主党保持胜利信心的依据。文中称,据美国人口普查局报告的数据,截至2019年7月,千禧一代(1984-1995年出生),Z世代等年轻一代的总人数为1.66亿,占全国人口的50.7%,大于36岁以上的1.62亿美国人。千禧一代将在企业和政府中接管有影响力的角色。千禧一代及其后辈(Z世代以下)在种族上比其前辈更加多样化,其中近一半被确定为种族或少数民族。以上数字都有据可查,但比较有意思的是作者的判断:千禧世代与白人之间的社会、经济和政治裂痕是众所周知的。

    基于这一假设,作者推论:他们在种族构成上也比前一代更多元,这应该意味着他们更有可能投票给民主党——这一假设作者在数年前就提出,例如《千禧一代:通向美国多元化未来的人口桥梁》(Jan 30, 2018)这一报告的结论,是被左派媒体及评论者经常引用的经典之论。

    改变美国人口的种族结构与年龄结构,为民主党构建一个长期的票仓,是该党的长期战略,这些,我在《美国民主党的国内“颜色革命”》 (2018年11月12日)介绍过,此处不赘。

    千禧一代、Z世代天然蓝的假设不成立

    8月13日,美国权威调查机构皮尤研究中心(Pew Research Center)的一项调查完全否定了布鲁金斯上述报告的猜想。该调查显示,18岁到29岁年龄段的选民强烈支持某一总统候选人的比例几乎相同,无论这个人是共和党总统川普还是他的民主党对手乔•拜登(Joe Biden),而两个数字都极低,特朗普为10%,拜登为11%。

    更值得关注的是:在皮尤调查中,18岁至29岁受访者当中,有67%自认属于拜登阵营,或“倾向拜登”,但还有30%的受访者表示自己肯定会或可能会投票给川普。川普支持者的比率之高与一个普遍认知相左,即绝大多数支持特朗普的选民年龄较大,千禧一代基本上拥护民主党。

    这个普遍认知,经笔者多方查证,就来自于上文所述的华府智库布鲁金斯学会人口统计学家威廉·弗雷(William H. Frey)。鉴于布鲁金斯学会在智库中的权威性,以及威廉·弗雷在人口统计学方面的权威地位,他的研究几乎是美国所有媒体与绝大多数评论者引用的文献,以及判断千禧一代政治态度的科学依据。远的不说,从2018年以来,他发表的研究报告除“桥梁”一文之外,还有《根据新的人口普查数据,美国的多样化速度甚至超过了预期》(July 1, 2020,)、《人口普查显示,不到一半的美国15岁以下儿童是白人》(June 24, 2019)。

    这几篇文章,为左派媒体与民主党选举战略提供了重要的参考。《大西洋月刊》2020年7月9日刊载的一篇文章《川普的美国正在溜走》(Trump’s America Is Slipping Away,JULY 9, 2020),文中引用的人口及代际政治倾向全部来自威廉·弗雷的研究,《纽约时报》此前关于人口种族多元化的分析也引自于他的研究。

    在多项调查中,只有奈特基金会委托College Pulse发布全国民意调查勉强接近威廉·弗雷的估算。这项民意调查于8月9日至12日进行,以4000名全日制四年制课程的全日制学生为样本。通过College Pulse移动应用程序和Web门户对学生进行了调查,并被加权为全国代表。该 调查显示,接受调查的大学生中有70%的人表示将投票支持拜登,而只有18%的人表示将投票支持川普。

    看来估计X世代、Z世代接近全部支持民主党的判断有点乐观了。为了获得年轻一代的支持,民主党不断向左再向左,但还是无法满足集体加入民主党的桑德斯一派的愿望。哈佛-哈里斯民意调查(Harris Poll)在8月17日至22日(DNC大会期间)进行的在线调查,收集了来自2263名左右倾的选民以及那些被认为是无党派人士的选民的回答,结果发现,在18岁至39岁的受访者中,59%的人表示他们宁愿生活在社会主义国家,也不愿生活在资本主义国家,这一比例比去年上升了9个百分点。这意味着拜登得不到民主党中的极左派的热烈支持。该调查发现,桑德斯长期以来一直是该国最受欢迎的政治家的杰出人物,有54%的选民对他持赞成态度,而只有36%的选民持相反意见。

    民主党的强烈共识是打败川普是第一要事,桑德斯的支持者也被以此理由说服支持拜登,但确实缺乏热情。上述皮尤调查报告说明,在18岁到29岁年龄段的选民,有79%的人未表态,这些人也许根本就不去投票。目前,民主党为了争取中间选民,正在修改拜登的竞选承诺,让这些社会主义青年们很不高兴,这样一来,民主党获胜的基本保证大打折扣。

    几个不在民主党估算范围内的变化

    《华尔街日报》8月25日发表报道《因民调落后不看好川普连任?他的这些优势被忽视了》,文中列出几个数据:2020年,川普在白人当中的支持率上升,为一半对一半,四年前,白人选民不支持与支持为54%比35%;在西班牙裔中为31%,四年前为28%。此外,川普在经济议题上大幅领先拜登。文章还说,《华尔街日报》和NBC News在7月份的民调中考察了那些没有排除任何一方的候选人并可能在11月份“发挥作用”的选民(即中间选民),作为一个整体,这些选民对川普和共和党持开放态度。

    共和党的选民远比民主党选民更热情。数据说话:RNC第一晚电视和数字电视的观众人数为3910万,比DNC多1000万。以上包括电视,新闻媒体直播和竞选直播,不包括付费媒体。就连反川先锋CNN的主持人Wolf Blitzer 也不得不说:“无论您是同意还是不同意,我认为RNC的第一天晚上都是精心制作的,非常有效率的。”

    盖洛普8月17日的Poll有个最重要的变化:美国人认为最重要的问题,种族问题排在经济、犯罪、外交事务、与中国的关系之后。从6月至8月间,将“种族问题”列为最大问题的美国人数量下降了近一半——民主党的看家“法宝”是身份政治,“大杀器”是BLM,这次拜登挑选的竞选搭档卡玛拉·哈里斯就是身份政治的产物。但是,BLM被放出来之初,确实让全美国噤若寒蝉,纷纷表态支持而非谴责,但这导致全美刑事犯罪率高发,比如纽约近半年来,约50万富人与中产纷纷逃走,犯罪(即公共安全)成了美国人关注的第二大问题。也就是说,BLM的作用昙花一现,让美国许多城市失去了公共安全,民主党的身份政治牌可能玩不转了。

    身份政治、千禧一代拥护民主党、邮寄选票是民主党2020大选的三大制胜法宝。上述调查证明千禧一代自然蓝的说法基本不成立,除了民主党愿意与社会主义完全合流。因此,民主党现在只剩下坚持邮寄选票这一项了。而邮寄选票因为易于作弊,正遭到共和党全力反对。

    Print Friendly, PDF & Email

    Leave a Reply

    Your email address will not be published. Required fields are marked *