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    ★中米経済戦争。互いの手の内のカードは?★2016年12月24日

    by  • December 24, 2016 • 日文文章 • 0 Comments

     中米間の経済戦争が幕開けようとしていますが、碁や将棋の盤面というよりはカードゲームに似ています。碁や将棋の名人の勝負は心気を落ち着かせ、十分考えて一手ずつ、石橋を叩くように指すわけですが、今のトランプ氏とそのグループのやり方は自信有り気に頻繁に手の内を相手に見せて、まるでカードゲームのようです。では、この勝負で中国と米国はどんなカードを各自が握っているかを見てみましょう。

     
    トランプの人事配置と外交戦略

    以前に「トランプ時代の中米関係新構造」(2016年12月9日)で申し上げたとお...

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    ★「雾霾」を気象現象だとする中国の政治魔術★2016年12月21日

    by  • December 20, 2016 • 日文文章 • 0 Comments

     

    中国の12の省と特別市の5億人の暮らしは悪性スモッグ(以下「雾霾」=wù mái /う・まい)に覆われています。今年はどれぐらい深刻だったのか? 「河北の多くは計測不能の地獄 石家荘PM2.5は1000を超える」という一文に添えられた写真には驚かされました。人々がまるで幽霊のように夜中に歩いているようです。でも、中国人に言わせればもっとひどいのはこの「雾霾」が北京市政府によって「気象災害」とされてしまうことです。これは「気象災害は気候の変化によって起きるものであるから、人間は自然に勝てない。だから中国人...

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    ★さらば。熱き投資先、中国よ★2016年12月17日

    by  • December 17, 2016 • 日文文章 • 0 Comments

     

    中共中央・国務院が行う最高レベルの経済工作会議である中央経済工作会議ですが、2016年は例年といささか異なり、経済に関する問題を論議する会議なのに、開会前の新華社のプレスリリースでは「国家安全工作の意見に関しての審議」という部分が突出しておりました。このプレスリリースは1540文字ですが、そのうち437文字が国家の安全を論じており、「人民の安全をモットーとする」という新しい言い方が提起されています。経済政策を話し合う会議で「人民の安全」という言葉はいささか場違いにですが、しかし、トランプの中米貿易に関す...

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    ★トランプ時代の中米関係新構造★2016年12月9日

    by  • December 13, 2016 • 日文文章 • 0 Comments

     

    12月2日の「トランプー蔡英文電話」が引き起こした巨大な波風は未だに止んでいません。米国外交界、シンクタンク、エリートグループ、メディアはこれが、トランプの「一つの中国政策」に対する危険な挑戦だと見て、批判は潮の如く沸き起こり、まるで「ワシントンのエリート達が狂ったドラゴンを退治する」図となりました。一方で「タイム」はトランプを2016年の代表的人物に選び、ユーモラスに「アメリカ分裂国大統領」だと言いました。しかし、中米関係という大きな盤上のゲームでは、台湾は実は主要な舞台ではありません。中米双方が如何...

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    ★米欧日は「不機嫌な中国」の不可欠なダンスのパートナー★2016年12月12日

    by  • December 12, 2016 • 日文文章 • 0 Comments

    12月11日は中国が世界貿易機関(WTO)加入15周年記念日です。しかし、記念日の前夜、米、欧、日本は相次いで、中国の「市場経済国」としての地位は認めないと発表し、中国世論は怒りにつつまれました。「人民日報」のマイクロブログ「侠客島」は「米国、欧州に続いて、日本も中国に因縁をつけた」を掲載し、中国の大手ポータルサイト「網易」は「我々は市場経済をやるのに、なぜ他人様の承認が必要ある?」という見出しを付けました。この光景は15年前に中国のWTO加入成功時の大喜びの光景を思うと隔世の感があります。

    中国はなんで「...

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    ★中国経済の外貨準備をめぐるトーチカ戦★2016年12月5日

    by  • December 5, 2016 • 日文文章 • 0 Comments

    この数ヶ月、中国経済が世界経済にとって「黒鳥」(*ブラックスワン=従来からの知識や経験からでは予測できない極端な現象)となるかどうかが、国際投資界でのホットな話題となっています。中国政府もおさおさ怠りなく、金融の堤防の一番弱い外為市場を全力で防衛し注視しています。人民元の交換レートをコントロールすることは割と簡単で、少なくとも現在のところ人民元「1ドル=7元の壁」死守に成功しています。しかし、資本の国外流出防止は苦戦しており、中国政府と無数の資本所有者と金融機関、及び「地下銀行」の三つ巴の攻防戦が続いています。Read more →

    ★人民元価値下落は通貨改革を引き起こすか?★2016年12月2日

    by  • December 3, 2016 • 日文文章 • 0 Comments

    11月29日の「ボイス・オブ・アメリカ」(VOA)の「時事問題を語る」番組で、聴衆から「人民元が引き続き下落すると、中国で『通貨改革』が起こるか?」という質問がありました。私は「ありえない」と答えました。その理由は今年は数カ国の通貨で深刻な問題が起きており、中国がその教訓を汲み取って、為替レートコントロール政策を続け、人民元を安定させているからです。ここでは中国政府がなぜ、近い将来、通貨改革を行わないかを分析します。

    2016年 三つの国家で起きた「通貨の呪い」

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    ★カストロの死を悼む言葉に見える世界の左右の溝★2016年11月28日

    by  • November 29, 2016 • 日文文章 • 0 Comments

    キューバ革命の立役者カストロが11月25日にこの世を去り、「嘆き悲しむ全キューバ人」の他に、ラテンアメリカの左派国家群とロシアなどの専制国家が深く哀悼の意を表したのは当然予想されていたことでした。しかし、民主国家の指導者が、この「気骨ある革命リーダー」を賛美し、その死を惜しんだのは時間が歴史に持つ不思議な作用で、世の中があべこべになったような不思議な感じがします。90年代には世界で異質な社会主義の果実と見られていたキューバの独裁者が、今日では生前には人々から尊敬を受け、死後には人々に悲しまれる偉大な英雄として惜しま...

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    ★中国はグローバリズムの旗手になれるか?★2016年11月25日

    by  • November 25, 2016 • 日文文章 • 0 Comments

    トランプ次期米大統領が、就任と同時に環太平洋経済連携協定(TPP)離脱を表明すると宣言したことは、TPP発効にかすな望みをつないでいた国々を絶望させ、チリ、ペルーは中国が推進する東アジア地域包括的経済連携(RCEP)への協議参加に興味を示しています。世界は「米国第一」を掲げるトランプが、「世界のリーダー」の地位を気前よく譲り渡すのではないか、ということに否応なしに意識せざるをえなくなりました。英国の「ファイナンシャル・タイムズ」は「世界のリーダー」の任務を二つに分けて分析し、サイト上に大きく、「中国がグローバリズム...

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    ★TPP船出を懸念するアジア太平洋国家★ 2016年11月21日

    by  • November 22, 2016 • 日文文章 • 0 Comments

    米大統領選後の米国の国際政策で、最も論議かますびしいものの一つが「環太平洋戦略的経済連携協定」(TPP)協議が挫折するか否かです。ペルーの首都リマでのアジア太平洋経済協力会議では、各国指導者が米国に対して世界貿易協議を放棄せず、米国が世界各国が最高レベルで開放を実行するTPPを批准するように呼びかけています。専門家の予測は多様で、英国メディアは「ホワイトハウスの主人が変わり、中国がアジア太平洋経済一体化を主導へ」と断じていますし、別の専門家たちは、トランプが選挙中の公約の半分を実行するか、あるいはその4分の3を放棄することを願っています。

    TPP協議誕生の最初の動機と、なぜ...

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