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21世紀の「清明上河図」ー賈樟柯の「天の定め」

Posted on March 20, 2014March 21, 2014 By 何清涟 No Comments on 21世紀の「清明上河図」ー賈樟柯の「天の定め」

何清漣 @HeQinglian 氏 全文日本語概訳/Minya_J Takeuchi

http://twishort.com/NDXec

賈樟柯(jiǎzhāngkē)監督の映画「天注定」(「天の定め」)を見終わって、なぜこんなつまらない「出身が運命を決める」などという題をつけたかようやく私は理解できました。この映画は完全に中国で現実に起きた話に取材したものでそのどの一つの話も中国社会に実際に起きた事であり、どの事件も中国社会を最大限に引き裂き、人々の神経を刺激したものです。
最も注目に値する事は、4つの事件が発生したのが2001年から2010年の間だということで、この期間は中国社会・政治が向かう方向が決定し、社会分配の構造が完全に定型化し、民衆と政府の関係では相互の信頼がうしなわれた鍵になる十年だということです。

《胡大海》底辺の反抗者の命の悲歌

観衆は誰もが映画の中の胡大海の話が2001年山西の胡文海(húwénhǎi)の猟銃殺人事件だと知っています。しかし2002年、胡文海が死刑判決を受けた報道に比べ、賈監督は違う視角から解釈しています。2001年10月26日、山西の晋中市楡次区烏金山鎮大峪口村で胡文海が銃で14人を連続射殺する事件がおきました。その頃、中国は「法治国家」の看板をぶら下げて中国共産党の朝廷もそれを目指していました。

ですから、そのときの報道も胡はまったく法律が眼中に無く、銃を隠し持ち多数の人命を奪った事実ばかりが強調されました。事件の原因は村の幹部が炭坑で汚職、脱税など深刻な問題があり、胡は村民と連署の告発状を何度も上に訴えてきたことは記事の隅っこのちょっと掲載されただけでした。胡文海の死は実にこの官と官がおたがいに庇い合う体制によるものです。映画では胡大海の剛直な性格や、北京の指導者に対して公正に違いないというおもいを抱いていた事、村の共産党委員会は利益集団と共謀して、さらに利益を失う村民たち自信も胡を孤立させる側にまわったーこれは当時、胡文海が現実にあった事で映画のフィクションではありません。

最初に署名した121人の村民達も後になって尻込みしました。胡大海が村の財産を公開するように要求して焦った相手の手下らに殴打されても村民は同情しなかったばかりか、「ゴルフの球」(なぐられたから)とあだ名をつけ物笑いの種にしました。血の気の多い胡大海は侮辱と絶望と憤怒の入り交じった中、猟銃をもって「けだものども」を狩りにでかけたのでした。

当時、メディアの記者が事件を取材するにあたっては当局からの制限だらけでしたが、それでもその中には二件の事情を記録したものがあることも私はしっていました。ひとつは胡文海は覚悟を決めてことにあたっており、法廷でも記者に対し何度も自分の犯罪行為に「後悔ない。残念だったのは射つべき相手を撃ち漏らしたことだ」と述べたこと。二つ目は死刑執行にあたっては刑務官達と握手し、「さよなら」と何度も叫び決然と、かつ端然として死に赴いたくだりを読んだ時の自分の気持ちを未だに覚えています。

2001年以後、中国社会は急激に変化し、底辺層の人々はますます自宅の強制取り壊し、立ち退きにさらされ家を失う痛みを知り、権力に蹂躙される苦しみを体験しました。2008年7月1日には楊佳が警察を襲撃して警官多数を死傷させましたが、民衆の間では楊佳(yángjiā *不当な扱いに抗議して6人の警官を刃物で殺害し死刑)は義人、英雄となり、もはや胡文海のときのような犯罪者と呼ばれることはありませんでした。

俳優の姜武(jiāngwŭ)は大変うまく胡大海の役を解釈して演じており、賈樟柯は胡大海が馬を虐待した車夫を射殺する場面を加え、ついに一幅の草莽の英雄のスケッチを完成させました。私は彼らが映画の中の人物に明の朱元璋旗下のの猛将と同名の胡大海という名前をえらんだのは、この映画の制作者らは、もし農民決起の時代なら、この胡文海はかならずや胡大海のような勇猛な武将になり、殺人犯などではなかったろうと思いがこめられているとおもうのです。

《3人の小人物ー中国底辺層の青年達の運命》

王宝強はもう中国の庶民好みの義賊的な要素など全然ない自分が生きる為に人を平気で殺す”ピストル三次”に扮しました。このモデルは蘇州、湖南や重慶の拳銃強盗・周克華(zhōukèhuá)だというひともいます。でも私は三次は実は多くの似た様な運命の人々がモデルだとおもいます。映画は三次の産まれた、無理矢理現代化された喧噪にみちたゴタゴタした、全く希望のない小さな村をみせます。若い男はやることがなくひがな麻雀、あるいは女のヒモになります。このような連中を馬鹿にしていた三次は一人稼ぎの大盗になろうと決意。同業には容赦せず路傍で3人の賊を撃ち殺し、略奪相手にも情け容赦ありません。三次の”修行”過程は映画では語りませんがその犯行の周到な準備、妻子にも行き先を一切漏らさぬ様子から彼は同類の中でも百戦錬磨の柔軟さをもった、現代の社会の公共の安全にとっての天敵いうことになります。

趙涛飾(zhàotāoshì)が演ずるタマ子は、2009年の*鄧玉嬌(dèng yùjiāo)の物語を再現したというよりは中国の若い女性の運命の縮図だといえるでしょう。(*湖北省巴東県でセックスサービスを強要され役人を刺殺した)若い頃夢見た青春や結婚の夢と前途への希望を失い、水商売でいきていくなかにも受付の仕事を希望し、自分は売春婦とは違うと言う最後の自尊心をもっている。後半の事件は鄧玉嬌の再現です。客の悪党面は完全に(*鄧に果物ナイフで刺し殺された役人の)鄧貴大です。この男は仕事中は小心翼々とした小役人ですが、花街にくるやたちまち傲然と他人の尊厳を踏みつぶして顧みないのです。平生は上役にぺこぺこして我慢している抑圧の結果です。中国人にはこの種の二重人格者が少なくありません。

エライ人の前では卑屈な奴隷のようにふるまい、自分より下のものには威張り却って並ぶ者がいないとうぬぼれる。鄧貴大の特別の事情は、ネット時代に鄧玉嬌にであってしまったことです。(*刺してすぐ自首した鄧玉嬌はネットで女傑と誉め称えられ刑事罰無しとなった)

郷里を離れた出稼ぎ青年の輝夫の運命はさらに、現代の底辺層の若者の運命の縮図です。輝夫はコンベア流れ作業で消耗し果てる人生に嫌気がさし、伝え聞く黄金の地・東莞に出稼ぎにいきます。そして水商売の世界であこがれの女性をみつけますがしかしその女性が性的サービスを客にするのをみてガックリして、愛情と仕事の二重の失望と心の苦痛に耐えかねふたたびベルトコンベアーの仕事に戻ります。もしこの時まだ少しでも命の拠り所があるとすれば、家族の情だったでしょう。しかし、その家族の情愛すら母親との電話で無惨に失った彼は、身を投げるのでした。

身投げといえばフォックスコンという世界トップ500社にはいる企業は中国では道徳的義務を果たしていません。多くの論評は輝夫は愛情と仕事の二重の失意で自殺したとみていますが私は家族の情愛が金銭の要求に変わってしまったことに原因があるとおもいます。多くの中西部の農村や小都市では広東にはカネがうなっているという話がつたわり、多くの無知な貧しい家庭では「広東こそカネのなる木が生えている」といった噂を真に受け広東に行きさえすれば大金が儲かると信じ、家計の負担、家を建てたり、兄弟の結婚費用や両親の医療費、弟妹の教育費などがすべて出稼ぎ者の上に托されてしまいます。

映画の中でも輝夫は何度も「俺は無駄遣いなんかしてねえ。ほんとにしてねえ!」と母親にうったえます。観客はその電話の反対側では母親が我が子に対して過大な期待を寄せ、息子の送って来るお金が少ないと責めている後継が浮かびます。この種のことは多くの出稼ぎ青年や、深圳ではたらくホワイトカラーの身の上にもしょっちゅうおきていることなのです。

《身分型社会;個人の地位は「天が定める」》

贾樟柯監督の名声は近年高まっています。私は彼の「二十世紀」、「武やん(小武)」等を見ましたが、最後までみつづけることができませんでした。なぜならあまりにも絶望的な中国の現実を描きだし人にしられない底辺の零落を描き出し、自分が息苦しくなってしまうのです。

自己弁護のために自分がこの現実主義の映画を最後までみつづけられないことの理由をあれこれさがしましたが、毎日、この国の様々な不幸を分析して十分暗い気持ちになっている自分には残った時間位はリラックスしていたいとおもうのでしょうね。私は 賈樟柯のこの「天注定」は、現代中国の「清明上河図」だといえるとおもうのです。ホンモノの「清明上河図」が生き生きと北宋(960年 – 1127年)の都汴梁と汴河両岸の人々の盛んな、幸せな暮らしを描き出したとしたならば、贾樟柯の映画はこの時代の中国の醜悪さー人々のどうしようもない気持ちや絶望と、少数の人間の反抗ー自殺も一種の消極的反抗ですーをあますところなく再現している映画なのです。

私は「天が決めた」という考え方はどこからきたのかなあ、と考えさせられました。中国は今世紀に入って底辺から上昇する道がなくなり、社会階層が固定化した状態です。労働市場が供給過剰になり、教育産業化後、大学にいけた青年も卒業後の就職がありません。底辺層の青年が大学教育をうけて中産階級の仲間入りする道はすでに断たれています。さまざまな役人の子弟や金持ちの子弟が大多数のチャンスと資源を独占しています。出身家庭が底辺層の青年はやっと最低限度の生活をし、アリ族となり、望みのない暮らしをしています。

中国社会の構造の基本パターンは短期間には変わり様の無いピラミッド型になってしまい、少数の上層が大部分の社会の冨を占有し、大部分の資源とチャンスを独占しています。厖大な底辺層のメンバーはこの巨大なピラミッドの基層部分になっています。私は何度も中国は前近代的な身分社会の特徴をもっており、この社会では成功するか否かは個人ではなく、その出身家庭にあると指摘してきました。つまり父親達が公共権力を濫用し不公平に公共の資源(例えば公務員等の職業的地位)を独占した結果、個人の生まれは変え様のない「天が決める」ことになったのです。(終)

拙訳御免。
原文は21世纪的中国《清明上河图》——贾樟柯《天注定》观后感 biweekly.hrichina.org/article/15568

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日文文章 Tags:天の定め, 清明上河図, 賈樟柯

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