Skip to content

清涟居

何清涟个人主页

  • 学术思考
  • 中国观察
  • 经济分析
  • 世界与中国
  • 国土生态
  • 历史与文化
  • 读书与随笔
  • 采访与演讲
  • 英文文章
  • 日文文章
  • 程晓农文集
  • Toggle search form
  • 无法变形成民主伟人的毛泽东 中国观察
  • 炎黄之邦不容炎黄子孙写《春秋》 中国观察
  • 中国青年失业率高企将成长期阴影 中国观察
  • 西部大开发的环境忧思 读书与随笔
  • 清除共产主义污垢的现实意义 世界与中国
  • 薄熙来が供述を翻した気力は何処から? 民主社会
  • 政府应拿出保证食品安全的诚意 中国观察
  • 为“东阳富姐”吴英鸣冤后潜藏的社会不满 中国观察

天津大爆発ー”デマ”が”真相”を暴き出す

Posted on September 5, 2015 By 何清涟 No Comments on 天津大爆発ー”デマ”が”真相”を暴き出す

何清漣

2015年8月22日

全文日本語概訳/Minya_J Takeuchi Jun

http://twishort.com/n5Qic

天津の大爆発事故は中国の表面的な太平楽な世のコロモの下に隠されたー企業の経営管理、政府の批准監督、消防体制に至るまで、腐れ切っていないものはない、というデタラメぶりを暴き出しただけでなく、民間に広まる”デマ”が帰って中南海に圧力となって北京が天津地方政府に圧力をかけそれがメディアの取材を解禁して最後には外国メディアにまですくなからぬ真相を書かせてしまうという副産物までうみだしました。

《ネット”デマ”が一歩一歩、当局を不安にさせて》

中国天津8.12大爆発は世界を驚かせました。爆発の原因が民間企業の瑞海国際公司の天津港における違法な青酸ナトリウムなどの危険物を大量に置きっ放しにしていたからです。しかしこの点を除いては一切の関係報道、例えば損害戸数、死亡人数や瑞海国際公司の背後の人脈などについては国内の民衆は基本的に信用せず、香港メディアとインターネット上には政府とは全く違った情報が流れ、それがソーシャルメディアを通じて急速に拡大ました。そのなかには大量の瑞海国際公司の背景に対するものでした。

こうした情報の爆発、それにくわえて天津市政府の情報制限は中国国内メディアですら瑞海国際の背景は極めて深いものがあると感じさせました。例えば財形ネットの8月17日、「瑞海国際公司のバックの人脈、情報通は「只峰(*’代表者とされる)などは主人にパンくずを運ぶアリにすぎない」と」と報じ(*;http://yuanchuang.caijing.com.cn/2015/0816/3947846.shtml)、「天津爆発企業の瑞海国際公司の”お友達”図解」を掲載し(http://www.21jingji.com/2015/8-18/4NMDA2NTNfMTM4MTc4NQ.html)、読者に深い闇が背後にあるという印象を与えました。

爆発事件後、一番先にでた”デマ”は瑞海の社長の只峰は天津市の副市長・只昇華の息子だという説ですが、これはすぐさま「彼には娘しかいない」と否定されました。香港の「苹果日报」は8月15日に「中国本土の情報」として「大爆発の倉庫の違法経営のボスは李瑞環の姪」として瑞海国際の大株主の李亮は長年天津のボスだった前政治局常務委員、全国政治協商会議全主席の李瑞環の弟、李瑞海の息子であり、李亮は李瑞環の姪子という関係をうまくつかって、「一貫して便宜を得ていた」し、天津警察はこれを否定しなかった」と報じました。この後、何人もの新旧政治局常務委員たちの名前が次々に天津大爆発との関連で取りざたされました。李亮の強力なバックとして、ネット上には現任の政治局常務委員である張高麗(中華人民共和国国務院副総理)の娘、張暁燕は張雯心と名を変え、瑞海の最大株主の李亮に再婚し、張高麗に鄧小平の次女の鄧楠を娶らせたとか、張の妻の康潔は鄧楠の別名だとか。だから李亮は一人で鄧小平、前政治局常務委員の李瑞環、現認の政治局常務委の張高麗という三つの政治的なバックがある、とかです。

実際は張高麗の妻の名前は康潔で、幼女の張暁燕は香港の金持ちのビジネスマン・李圣泼に嫁いでいます。鄧楠の夫の名前は張宏で、江蘇省人の北京大学の同級生でその家庭メンバーは女婿の安邦理事長・呉小晖が噂になったときにメディアによって晒されています。これらはみな公開された情報でしたが、ネットでは執拗に中共トップ層の「閨閥関係」が取りざたされました。そのわけはといえば、彼らは瑞海国際というこの「たかだか民間の流通業者」が天津保税区(すなわち天津自由貿易区)のなかで危険物を扱う商売ができて、かつ監督管理などどこを吹く風と自由にやれる」などという力があるとは信じなかったのでした。中国の制度の環境のなかではすでに無数の例がこうした場合、新旧の紅色貴族家庭の腐敗の泥沼と関係あるということは証明されていますから、この”デマ”は「合理的な根拠のある疑念」でした。

最高当局もこうなってはじっとしていられません。習近平総書記は三日に2度も天津大爆発に談話を発表し、「周永康、徐才厚、郭伯雄、令計劃といった大事件もとことん調査して公開処理しているのに、安全に問題があった事故について隠したり発表を留保する理由などない」といいました。この談話によって天津当局はしかたなくすでに瑞海公司関係で10人の重要参考人身柄を抑えていることを発表するしかありませんでした。このあと、官製メディアからソーシャルメディアにいたるまで前代未聞の情報量が堰を切って流れ出し、とくに新華社や中央テレビなど中共の喉舌といわれるメデイァまで瑞海の背景にかかわる人物を調べあげたのでした。

《官製メデイアの解説の伝播力ははるかにネットの”デマ”に叶わなかった》

政府も今ではこの事件に権力がらみの不正利得行為があったことを認めています。新華社ネットは8月19日に「瑞海国際公司の経営者たちが明らかにした会社の『政商関係ネットワーク』で新華社記者が独自取材し瑞海公司の5人の核心人物、大株主の李亮、会長の于学偉、副会長の董社軒、社長の只峰、副社長の曾海軍に接触したとした。その結果としてわかったことというのは;

同社には于学偉と董社軒の二人の大株主がいて、于学偉は元中化集団天津支社の副社長で危険な化学製品に通じており、幅広い人脈をもっている。第二の大株主の副社長・董社軒は天津港公安局局長の董培軍の子で、父親は2014年8月に病死しており、父親との関係で港では”いい顔”である。于は株の55%を持ち、李亮がその可部を代理所持、董は45%を持ち、高校時代の同級生舒铮が代理所有している。于の為に代理所持している李亮は今年34歳で、普通の家庭出身で父親は天津市東麗区の老幹部局の科員である。

この記事が発表されてのちもだれもこれを信じようとしませんでした。信じない理由は、第一に「天津発展改革委員会、天津港、交通運輸部、安全管理局、環境保護局、海事局、税関が全部自社の為に便宜を提供してくれるようなそんな会社の株主が普通の庶民の出身だって、あんた信じられるもんですか」ということと、第二にはもし政治的な深い黒幕がいない、っていうのならなんで爆発事件がおきたときに政府側は世論を抑えようとしたのよ?」ということです。

そして天津の副市長を11年間にわたって勤めた現国家安全監督総局の局長である杨栋梁が逮捕されるまで、ネットの世論はずっと彼らを「身代わり羊だ」とみなしていたのです。

《ネットのデマが部分的な真相をあきらかに》

政府が言論統制の手を緩めたので天津以外のメディアも次々に大々的報道や特集を組み、瑞海国際の背後の権力の洞穴の底からてっぺんまで掘り下げ、いくつかは代表的な報道だといえるでしょう。たとえば、「天津爆発の瑞海国際;危険な商売、野蛮な成長、背後のオーナー」(上海澎湃新闻 ,2015年8月17 日 http://www.thepaper.cn/newsDetail_forward_1365209)や、「だれが瑞海国際に違法危険品貯蔵を見逃したか?」(《新京报》,2015年8月20日 http://epaper.bjnews.com.cn/html/2015-08/20/content_594395.htm?div=0)。

こうした報道によって仰天びっくりの事実がたくさん明らかにされました。天津の姿勢の半分がこの事件に関連していて、瑞海公司のために便宜をはかっていたのです。そのなかでも最も主要な機構は天津市交通運輸と港湾管理局です。2013年にこの局は違法に条件の整っていない瑞海公司にゴーサインをだしました。2014年3月には瑞海国際公司は必要な安全施設の条件がなく、合法的な許可がない状態で、違法な危険化学製品の貯蔵業務を始めました。2014年4月、天津市交通局と港湾管理局は瑞海が6ヶ月にわたって危険品をあつかうことを于学偉に頼まれて秘密に違法な許可をだしました。この特別許可は2014年10月に失効しましたが、その後も8ヶ月間にわたって瑞海公司は違法に経営を続けました。今年6月、天津市交通運輸、港湾管理局は再び違法に瑞海公司に危険品をあつかう営業資格証書をだし、その結果大爆発となりました。過去一年半の間にいつでも大事故がおきておかしくなかったのですが、天津市の安全監督部門は職責を汚し管理をおこたりました。これが他の企業なら5年、10年もかかってかろうじて得られる経営資格ですが瑞海公司はすべて腐敗によって獲得しました。この腐敗行為にかかわったのはさらに天津市発展改革委員会、環境保護局、公安局、海事局、天津税関など天津の地方政府部門および中央直属の機関です。

大爆発は天津市の官僚界腐敗の蓋を吹き飛ばしました。現在すべての真相が分かったとは言えませんがすでに分かっただけでも仰天びっくりです。

天津大爆発の後の各種情報の伝わり方と政府側の対応をみれば、結論がえられます。各種の情報伝達の手段は相当に豊富となり、以前のような中国当局が嘘八百の発表を並び立て、大衆が真相に疑問をもつことを許さなかった時代はすでに終わったのです。天津大爆発事件以後、ネットの集団によってうまれた「政府の嘘八百に対して”デマ”で対応する」というやり方は、中国当局当局を無理やり、しかたなく自国国内メディアに真相の一部を暴露させたのでした。(終)

拙訳御免。
原文は「天津大爆炸后谣言倒逼真相的信息战」http://www.voachinese.com/content/voa-he-qinglian-tianjin-blast-20150822/2928948.html

Print Friendly, PDF & Email
日文文章 Tags:何清漣, 危険物, 天津大爆発, 真相

Post navigation

Previous Post: 天津大爆発ー環境アセスは何処へ消えた?
Next Post: 黄粱一炊の夢醒めてー中国は世界経済を救うノアの箱船ではない

Related Posts

  • 冬季五輪ーIOCと人権の気まずさ 日文文章
  • ★王岐山の去就がなぜ大きな焦点になったのか★ 2017年10月5日 日文文章
  • たかが政治ゴシップ本になぜ伝説の「中央特捜班」が登場? 日文文章
  • ★「郭文貴ツイッター革命」は、中国の未来の革命の姿を映し出す(1) 2017年9月 日文文章
  • ★集えば感染ルンです — 操業再開急ぐ中国(中共)と後難 2020年2月17日 日文文章
  • 北京、財政危機解決策を探しあてる 日文文章

Leave a Reply Cancel reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *

公告

清涟居欢迎各位网友来访并留下足迹。如果有对本网站改善服务的建议,请留言。

导航

  • 学术思考
  • 中国观察
  • 经济分析
  • 世界与中国
  • 国土生态
  • 传媒观察
  • 历史与文化
  • 读书与随笔
  • 采访与演讲
  • 英文文章
  • 日文文章
  • 程晓农文集

友情链接

  • 何清涟VOA博客
  • 何清涟文章日译文链接(由Minya_J先生管理)
  • 何清涟英文专栏(由Ariel Tian管理)
  • 何清涟英文博客(由@kRiZcPEc管理)
  • 夏小强的世界
  • @HeQinglian

学术专著

  • 中国现代化的陷阱
  • 人口:中国的悬剑
  • 雾锁中国
  • 中国政府行为的黑社会化

最新文章

  • 美国共产主义2.0运动:性别多元化
  • 美国共产主义2.0:重塑性别-家庭模式直至消灭家庭
  • 中国防长李尚福及军工集团被整肃的来龙去脉
  • 美中芯片战需要了解的三件事
  • 中国近万亿村债是如何炼成的?

好文荐读

好文荐读
  • 张锦华:警惕中共的锐实力——红色大外宣
  • 胡平:郑重推荐《中国:溃而不崩》
  • 当今中国信息库•当前中国解析式 ——评《中国:溃而不崩》
  • 僵而不死的百足之虫 ——评何清涟,程晓农《中国:溃而不崩》
  • 从一个陷阱到另一个陷阱

日文文章

  • 何清漣★フランスの「エレガント・レフト」が米国の極左を恐れる 2021年3月16日 0 Comments Posted on: Jun 6th, 2021
  • 程暁農★バイデンの中国政策の二つの顔 2021年03月11日 0 Comments Posted on: Jun 6th, 2021
  • 何清漣★趙婷の「ノマドランド」が映し出す米・中の社会病  2021年3月9日 0 Comments Posted on: Jun 6th, 2021
  • 程暁農★米軍の最新の米中軍事対立情勢評価  : 2021年2月23日 0 Comments Posted on: Jun 6th, 2021

Featuring Top 4/903 of 日文文章

Read more

Meta

  • Register
  • Log in
  • Entries feed
  • Comments feed
  • WordPress.org
  • “他们”的世界没有“我们”的权利 未分类
  • 英相约翰逊:西方倒下的第一块多米诺骨牌 世界与中国
  • 秦刚宦海沉没缘由何在? 中国观察
  • 中国共产党将加强何种执政能力?——简评十六届四中会会公报 中国观察
  • 是谁让中国的“水”变得如此肮脏? 读书与随笔
  • 2023 达沃斯年会,中国为何成为焦点? 世界与中国
  • 奥运五环之蚀――评析2008北京奥运与中国人权状态 世界与中国
  • 邓氏时代虽盖棺,功业未到论定时——由傅高义介绍《邓小平时代》的数个“假如”说起 读书与随笔

Copyright © 2023 清涟居.

Powered by PressBook News WordPress theme